出版社内容情報
フロイトに始まる精神分析とユングに始まる分析心理学は、分析者と、症状を抱える被分析者との定期的な面接において生じる治療的な心的変化過程に関する知見をもとに構築された理論体系である。これらは心理臨床実践の基礎となる知識であり、今日もその体系に新たな知見が加えられ発展を続けている。精神分析とユングの分析心理学が持つ「人間の心の深層に関する知」と「心理療法学」の両者の側面を視野に入れながら、その基本を理解することを試みたい。
目次
精神分析とユング心理学―その出会いからそれぞれの展開へ
精神分析臨床がめざすもの
無意識という心の生活
心の構造をとらえる
精神分析における心の発達論
内的世界の理解:対象関係論
精神分析的心理療法の実際
精神分析の展開と応用
近代的パーソナリティ研究の先駆者としてのユング
ユングのとらえた自我と無意識の相補的関係〔ほか〕
著者等紹介
吉川眞理[ヨシカワマリ]
1960年大阪府に生まれる。現在、学習院大学文学部心理学科教授
田中健夫[タナカタケオ]
1965年長野県に生まれる。現在、東京女子大学現代教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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