出版社内容情報
人間は「考える」能力を持っている。考える能力には、大切な事柄を記憶する、問題を解く、どちらが良いか判断する、旅行の計画を立てるなど、意識的に考える能力のほか、見る、聞く、驚くなど、無意識的に考える能力がある。この「考える」ことが、広い意味での知覚・認知機能である。知覚・認知心理学はこのような、「考える」ことを科学する学問領域である。認知の低次過程といえる感覚・知覚や感情などの無意識的な機能から、問題解決や判断・意思決定などのより高次で意識的な認知機能のしくみを、その発達過程や障害も含めて解説する。
目次
知覚・認知心理学の概要―「考える」ことの科学
知覚・認知の神経的基盤―脳が考える
知覚・認知心理学の研究法―「考える」ことをいかに科学するか
感覚のしくみ
知覚のしくみ
注意のしくみ
記憶のしくみ
日常の記憶
推論のしくみ
問題解決と熟達化〔ほか〕
著者等紹介
石口彰[イシグチアキラ]
1955年群馬県に生まれる。現在、お茶の水女子大学名誉教授・文学博士。専攻は認知心理学、人間情報学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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