出版社内容情報
明治期以降の日本では、学校教育の整備と拡充に力点がおかれ、地域における社会教育はそれを補足する存在として捉えられてきた。しかし、学校教育の普及は画一化、序列化の問題をもたらし、子ども、若者が生きていく力そのものが問われている。社会の中で子ども、若者が大人になることの意味を歴史的に理解するために、若者から青年への変化、少年、少女像の登場、児童の生活と文化への注目、勤労青年の社会教育について具体的事例を取り上げる。
目次
青年の登場
通俗教育、社会教育行政と青年団体
少年、少女像の誕生
大正新教育と子どもの読み・書き文化
口演童話と子どもの読書:図書館児童サービスの普及との関係
女性にとっての教育:「女学生」と「女工」
女性団体・女子青年団と家庭教育
総動員体制下の青年教育
戦後社会教育と青年団、婦人会
社会教育の方法としての「共同学習」〔ほか〕
著者等紹介
矢口徹也[ヤグチテツヤ]
1956年栃木県生まれ。2002年早稲田大学教育学部教授
辻智子[ツジトモコ]
1971年神奈川県小田原市に生まれる。2013年北海道大学大学院教育学研究院准教授。専攻は青年期教育、社会教育、女性史。主な著書、『繊維女性労働者の生活記録運動―1950年代サークル運動と若者たちの自己形成』(北海道大学出版会、2015年、女性史学賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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