目次
災害社会学事始め
レジリエンス論
内なるショック・ドクトリン論
リスク論
コミュニティ論
祝祭論
記録と忘却
心のケア論
疑似喪失体験
亡き人への手紙〔ほか〕
著者等紹介
金菱清[カネビシキヨシ]
放送大学客員教授。1975年大阪生まれ。1995年関西学院大学社会学部入学。2004年関西学院大学大学院修了。博士(社会学)。2005年東北学院大学教養学部地域構想学科専任講師に着任。現在、東北学院大学教授。専攻は災害社会学、環境社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あらあらあらあら
1
放送大学の映像を録画して見ながら本を読んだ。 東北震災を主な例に、メディアを通しては見えてこない様々な着眼点を教えてくれた。非常に勉強になった。 この本の出版とほぼ同時に起きたコロナ禍では、ここで指摘されていた問題の一部が全世界的に起きたと思う。 授業全体を聞いて、上島竜兵さんの自死を(完全な憶測ながら)理解することができたし、同じような形で彼岸に呼び寄せられた人は沢山いるだろうことも理解できた。 それと、「時間の比較社会学」(真木悠介)での重要ターム「過去の現在化」の意味が具体的によく分かった。2022/07/18
さな
0
放送大学履修科目として。 メディアでは語られない、フィールドワークに基づいた現地の「虫の眼」の姿には学ぶことが多い。災害をいつもの生活に組み込む津波常襲地の考え方は視点が切り替わる体験だった。幽霊や霊性の話は少し難しかったが、最終章まで行って意味が分かり始めている。履修するのであれば社会学よりは多少の哲学的素養があったほうがいいとおもう。 惜しいのはこの本、かなり誤字が多い。追補も出ていないので、校正がちゃんと働いていないのではないかと、その点が気になってしまった。2024/07/07