放送大学教材
日本政治思想史

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  • サイズ A5判/ページ数 273p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784595317293
  • NDC分類 311.21
  • Cコード C1331

目次

総論1・日本政治思想史とは何か
総論2・空間と政治
総論3・時間と政治
各論1・徳川政治体制のとらえ方―朝鮮と比較して
各論2・国学と復古神道
各論3・明治維新と天皇
各論4・街道から鉄道へ―交通から見た政治思想
各論5・近世、近代日本の公共圏と公共空間
各論6・東京と大阪
各論7・シャーマンとしての女性
各論8・超国家主義と「国体」
各論9・異端の諸思想
各論10・戦後の「アメリカ史」
各論11・戦後の「ソ連化」
各論12・象徴天皇制と戦後政治

著者等紹介

原武史[ハラタケシ]
1962年東京都に生まれる。1986年早稲田大学政経学部卒業。1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程中退。現在、放送大学教授、明治学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おさむ

45
原さんの著作や研究の総まとめ。得意とする天皇制、団地、鉄道、東京と大阪などの話を政治学とからめながら、展開する論考は独特な視点で飽きません。教科書というよりも、読み物ですな。出雲派と伊勢派の対立の歴史を論じる第5章は、本居宣長と平田篤胤の思想の違いがアマテラス中心からオオクニノヌシ中心の神学への変化につながったことを紹介。第6章は明治維新後、宮中祭祀や祝祭日、巡幸などのプロパガンダを通じて「可視化された帝国」を作り上げていった歴史を説明しています。意外と抜け落ちがちなこうした薀蓄はとても貴重ですね。2017/08/26

Haruka Fukuhara

16
いい本。著者の日本語の感覚も結構好きだった。最近の学者の書く文章には無機質なものを感じることが多いけど、この分野だとさすがにそういうことはあまりないのかな。刑法学の分野の人の文章とか、半分自然言語じゃない感じがしてしまうけど、厳密な学問というのはそういった犠牲なしには進められないということなのだろうか。2017/11/16

masa

12
江戸後期から現代までの日本の政治思想を概観できた。天皇の存在についていままで深く考えたことがなかったので、これを読んでとても勉強になった。海外の政治思想にも興味が湧いたので今後勉強して日本との比較がしたい。2020/11/30

らっそ

7
面白く読めたけれども、レポート提出は断念。次学期頑張ろう。2017/11/20

makio37

7
放送大学のテキスト。タイトルもお堅く少し躊躇したが、同著者の『皇后考』の楽しさを思い出して借りてみた。結果、本書も非常に興味深い内容だった。「支配者の資質を問う視点が極めて弱い」という特徴を持つ日本の政治体制について、空間と時間を共通軸に様々な切り口で説かれている。中でも「戦後の「ソ連化」」の章は特に新鮮に感じた。60~70年代に日本共産党が伸びた背景に、大都市郊外の団地での支持拡大があったとは。モスクワ同様にサラリーマンが鉄道で通勤するという下部構造が、上部構造を規定していたとのこと。2017/07/29

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