出版社内容情報
PC(パーソナル・コンピュータ)の能力は,一昔前の大型計算機の能力を超えるほど発展し,価格の低下により人々の間に広く普及した。しかし,このようなPCの‘電子文房具'化や‘情報家電'化の進行に伴い,本来PCの持つ“電子計算機の高速計算能力”が,十分に利用されなくなるという逆説が生まれてきている。微積分と線型代数の基礎知識がある読者を対象に,PCの高速計算性能を活用することで拡がる数学の世界を包括的に論じている。
1.講義の概観
2.ビジュアリゼーション 1
3.ビジュアリゼーション 2
4.ビジュアリゼーション 3
5.CAS(1) 微積分の話題を中心に
6.CAS(2) 初等数論の話題から
7.数値計算の理論1 近似と誤差
8.数値計算の理論(2) 精度の向上
9.数値計算の理論(3) 数値積分の最先端
10.プログラミングの基本概念
11.TEXとLATEX
12.LATEXの詳細
13.Javaによるプログラミング
14.オブジェクト指向とJava
15.数学研究にとってのコンピュータ