出版社内容情報
世界のエネルギー消費は20世紀に入って急増し,過去100年間で15倍以上にまで増大している。そのエネルギーの大半は化石燃料で供給されており,燃料価格の高騰,将来の資源枯渇,燃焼による大気汚染,地球温暖化が懸念されている。今後の世界が持続的に発展していくためには,原子力や再生可能エネルギーなど代替エネルギーの開発,またエネルギーの供給と消費において無駄のない工夫が求められている。エネルギー工学の立場から社会のエネルギー問題を論じた書。エネルギーがいかに人々の生活と産業活動を支えているか理解できる。
1.人類とエネルギー
2.社会のエネルギー消費
3.エネルギー消費構造と省エネルギー
4.エネルギー供給の基本要件
5.エネルギー変換と熱力学
6.エネルギー資源:資源分類と化石燃料
7.化石燃料の特性と転換技術
8.原子力発電技術
9.核燃料サイクルと放射線
10.再生可能エネルギーと発電技術
11.エネルギー輸送と貯蔵
12.新エネルギーと分散型技術
13.エネルギーシステムの総合的分析
14.地球環境問題と温暖化対策
15.エネルギーと持続可能な発展