出版社内容情報
子どもは成長の過程で,ある領域に熟達していき,やがて大人へと変化をとげる。人間におけるこのような「発達」(あるいは長期にわたる学習)を支えているのは,個々人に生まれつき備わる生得的要因・仕組みと,教育を含む社会・文化的な環境要因が相互に関係していることを,心理学の理論・研究に基づき明らかにしている。子供から大人へ,また初心者から熟練者へと変化を遂げる過程での諸課題と要因,現在の発達や教育の問題点を考えた好書。
1.発達・学習・教育とは
2.人はどのようなときに学ぶのか?
3.言語発達における生得的制約と経験の役割
4.概念的発達と変化
5.初心者から熟達者へ
6.熟達化の社会・文化的基盤
7.表記法の発達
8.IT技能の熟達
9.発達の最近接領域
10.学習における共同性
11.学校の役割:日常的認知を超える
12.学校的でない「学校」での学び
13.障害と発達
14.学習のデザイナーとしての教え手の役割
15.発達観・教育観と心理学理論