出版社内容情報
宇宙に対する見方を体系化した天文学・宇宙論は、人類文明の発祥と共に生まれた最も古い学問の一つである。その歴史には現代科学の方法や思考の基礎となる様々なアイデアが点在している。宇宙像の変遷を時代を追って説明し、それらが現代の天文学・宇宙論とどう連なっているのかを明らかにしている。前半で古代の宇宙観、地動説、ニュートン力学的宇宙観などのさまざまな宇宙像を考察。後半は現代の最新研究結果による宇宙の仕組みを考えている。
1.古代の宇宙観(1) エジプト、メソポタミア、中国、インド
2.古代の宇宙観(2) ギリシャと天動説
3.中世の宇宙観からルネッサンスへ
4.コペルニクス革命と地動説
5.精密観測と熟考の成果:ティコとケプラー
6.宇宙像の拡大 望遠鏡の発明と万有引力の法則の発見
7.地動説の検証から恒星天文学の誕生へ
8.星の世界から銀河の世界へ
9.宇宙膨張の発見
10.ビッグバン宇宙論の誕生
11.暗黒物質と暗黒エネルギーが握る宇宙の未来
12.宇宙背景輻射とその揺らぎ
13.ミクロの物理とマクロの宇宙の関係
14.宇宙論が突きつける物理学の破綻
15.宇宙と時間