出版社内容情報
上代の日本文学の全体を概観することを目的に、歌謡、和歌、漢詩文、神話(歴史)、地誌、説話など、上代文学のさまざまなジャンルの作品を具体的に取り上げている。文学史的な視点を大切にしながら、表現の流れをできるかぎり丹念にたどり、これらの作品が持つ豊穣さを味わう事ができるよう構成されている。全15章で文学の発生、古代歌謡の世界、初期万葉の世界、持統・文武朝の和歌、憶良と虫麻呂、大伴氏の歌人たち、東歌と防人歌、漢詩文の世界、歴史書の成立―記紀の世界、古代の民間伝承―風土記の世界、説話文学の誕生で構成。
1.文学の発生
2.古代歌謡の世界
3.初期万葉の世界1
4.初期万葉の世界2
5.持統・文武朝の和歌1
6.持統・文武朝の和歌2
7.憶良と虫麻呂
8.大伴氏の歌人たち1-旅人と坂上郎女
9.大伴氏の歌人たち2-家持
10.東歌と防人歌
11.漢詩文の世界ー『懐風藻』・『歌経標式』
12.歴史の成立ー記紀の世界1
13.神と人の物語ー記紀の世界2
14.古代の民間伝承ー風土記の世界
15.説話文学の誕生