出版社内容情報
現代の産業社会・消費社会では、財や貨幣を通じて多くの人びとが相互依存関係を結んでいる。たとえば人は生産を通じて財を造り出し販売する過程で「産業社会」を生成し、販売された財を購入して使用する過程で「消費社会」を形成する。2つの社会はともに「貨幣」を媒介に経済社会を営んでいるといえる。変動激しい経済社会が貨幣経済を媒介として、どのような人間関係を形成し変化していくのかを2つの経済社会の特色を検討する中で明らかにしている。
1.産業社会と消費社会の起源
2.貨幣ー貨幣はいかに社会を結ぶか
3.労働ー労働はどのような人間関係を生産するか
4.市場と組織ー市場経済の中になぜ企業が形成されるのか
5.生産と規模ーなぜ企業は規模拡大を行うのか
6.管理と経営ーなぜマネジメントは必要か
7.ビジネスと産業ーなぜビジネスは生まれるのか
8.所有ーなぜ財産の意味は変化するか
9.消費と所得ー消費社会はいかに成立してきたか
10.サーヴィスーなぜサーヴィス消費は拡大するのか
11.広告ーブランドはなぜ必要か
12.流行ー消費文化はなぜ生ずるのか
13.余暇ー産業社会と消費社会の間の矛盾はなぜ生ずるか
14.環境ー経済社会の公共問題はいかに解決されるか
15.産業社会と消費社会のゆくえ
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