出版社内容情報
感情と認知は心の働きの切り離すことのできない両面だが、従来の心理学ではこのふたつを別々に研究してきた。たとえば認知心理学者は感情や自己、人間関係、文化などを棚上げし、心を情報処理系として扱い、感情研究者は認知過程のモデルは感情の理解に無関係なものとみなしてきた。本書は新しい心理学研究の焦点となりつつある感情と認知の相互作用をテーマにまとめた書で、感情・認知相互作用についての知見を心理学のさまざまな分野から紹介している。
1.感情と認知:総覧
2.感情の系統発生的起源
3.表情模倣と感情のコレギュレーション
4.感情の認知神経モデル
5.感情処理における扁桃体と前頭葉の役割
6.感情の理解の発達
7.談話における感情理解
8.感情と記憶の実験的研究
9.感情と自伝的記憶
10.目撃証言
11.感情と人間関係
12.感情と自己
13.感情と社会行動-不安と自己正当化に注目して
14.自己と感情-文化心理学の視点
15.「感情と認知」研究の課題
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