出版社内容情報
人は家族という小集団の中に生まれ、親密な人間関係を通じて自我を形成、やがて一般化された人間関係が展開する社会との接触を通して社会の文化と規範を身に付け一個の自律的な人間へと成長していく。生まれ育ち、学び、働き、さらに自らの子供を育てるといった自己を実現していくプロセスを縦糸に、また人々がプロセスの各段階で関わるさまざまな教育の在りようを横糸として、社会的な営みとしての教育の意味と本質を考察している。
1.教育社会学の視座
2.自我の形成と変容
3.家族文化と社会化
4.幼児教育の意味
5.学校教育への参加
6.教師・生徒・カリキュラム
7.分岐点としての中等教育
8.教育の病理現象
9.教育におけるジェンダー
10.学校の選別機能
11.高等教育の多様性
12.学歴と社会階層
13.メディア社会の教育
14.生涯学習社会の展望
15.教育の現代的課題