出版社内容情報
倫理学とは、一言で言えば、人間の「人間らしさ」としての「人間性」を探究する学である。今回の入門では、西洋のこれまでの代表的な倫理学説をなるべく広範囲にわたって取り上げ、それらを紹介するとともに批判的に検討し、人間の「人間らしさ」がどこに成り立つかを考えていきたい。
１．倫理学がたずねるもの
２．人間性について
３．自然主義(1) アリストテレスの倫理
４．自然主義(2) エピクロスとストア派の倫理
５．主我主義と主他主義
６．自然主義(3) 功利主義の倫理
７．功利主義批判と義務論
８．カントの倫理学
９．歴史主義と倫理
１０．実存主義と倫理
１１．人「間」と倫理
１２．「私と汝」のその後の展開
１３．役割関係と役割倫理
１４．和辻倫理学
１５．社会倫理と人類倫理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えむ
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少し独特な倫理学の概説。倫理学説を「自然主義」「歴史主義」「実存主義」にわけて検討した上で、さらに考察が展開される。前半は倫理学史として読めた。2016/08/18
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