目次
東アジア近世近代史を学ぶに当たって
中国近世と科挙
中国近世の官職授与制
中国近世の士大夫政治と皇帝専制政治
中国近世の対外関係
中国近世の訴訟と社会
高麗から朝鮮への王朝転換
朝鮮社会と士族
朝鮮時代後期の地域社会―良民化と氏族化
清朝の動揺と社会変動―一九世紀の中国
辛亥革命と「中国」の国家建設
中華民国の国家建設と国際政治
戦後中国への道程
近代朝鮮の文化と政治
植民地期朝鮮における「近代」
著者等紹介
吉田光男[ヨシダミツオ]
1946年愛知県に生まれる。1976年東京大学文学部東洋史学専修課程卒業。1982年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学。1982年東京外国語大学外国語学部助手。講師、助教授を経て、1993年東京大学文学部・大学院人文社会系研究科助教授。教授を経て、2008年放送大学教授。副学長、理事を経て、現在、放送大学教授・附属図書館長。専攻、韓国朝鮮近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AKa
6
中国近世史担当の夫馬進氏は、中国「近世」について、近年の明代における墨銀の流入を画期とする見方について批判的であり、清末まで揺るぐことのなかった官僚機構≒「型」が形成された宋代をメルクマールとする。また、朝鮮史(吉田光男・三ツ井崇両氏)の講義は、ネット上で偏った認識に基づいて揶揄・侮蔑のネタとされていることも多い身分制度やハングルの導入、そして近代化について。中国近代史は川島真氏。この方はラジオ講義でしばしばあるテキストを読むだけとは程遠く、また書いてないことも一杯話されるので要注意。2019/10/05