出版社内容情報
政府が行う政策のうち,経済生活に直接影響するものを経済政策と呼ぶが,その役割と目標は,(1)民間の経済活動が円滑に行われるために制度や経済的基盤を整える,(2)市場制度を補完し必要に応じて自ら市場に参加,(3)効率的かつ公正でよりよい資源配分の実現,以上の3項目に要約できる。本書は,現代の経済政策が果たすべき役割について理論的,実証的に検討。具体的な政策を例に,経済政策は本当に必要なのか,どう機能しているのかを考える。
1.経済政策はなぜ必要か
2.社会の厚生
3.カルドア=ヒックス基準
4.市場の成功と失敗
5.外部効果と政府の役割
6.公共財
7.不確実性と情報
8.政府の失敗
9.政策分析
10.マクロ財政政策
11.金融政策
12.労働政策
13.通信政策
14.地域経済政策
15.国際的課題