出版社内容情報
文化の多様性を正しく理解することにより,自民族至上主義を克服,異文化理解にもとづいた共生的な国際関係の構築に貢献できるが,これは文化人類学の重要な使命の一つである。本書では先住民に焦点を絞ってその歴史と現状を検討し,文化多様性の理論と問題点を浮き彫りにしている。
1.先住民とは何か
2.文化多様性への :人類学と先住民研究
3.人類学的実践の共同へ-フィールドワークと先住民
4.民族文化としての採集狩猟活動:イヌイトの事例から
5.民族文化としてのトナカイ飼育-サーミの事例から
6.野生の科学と近代科学:先住民の知識
7.ロシア極東地域における先住民企業の生き残り戦略
8.先住民社会の変化と女性
9.アフリカの焼畑と混作-在来農法の語られ方
10.メディアと先住民:表象する側とされる側
11.民族文化から芸術活動へ:文化の創造的動態
12.先住民運動-過去・現在・未来
13.先住民族と憲法
14.アイヌ語の現在と未来-危機言語の維持と復興
15.共同の学問,共生の世界へ
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