出版社内容情報
環境工学は環境問題の解決手法を開発する学問だが、単なる個別の技術開発ではなく、人類に必要な将来ビジョンに基づく統合的なシステム確立を念頭におき、そのために必要な科学技術を総動員することが求められている。地球上の限られた資源の量、限られた自然環境の中で、人類が持続的に活動を維持していくために今何が必要とされ、何が可能なのか。本書ではこの答えを見出すための「考え方」を学ぶことを最終目的に、主に廃棄物処理の技術開発を例にあげながら工学の基礎をわかりやすく解説している。
１．環境問題の発生
２．物質収支と速度論
３．有害物質対策・生活環境保全・自然環境保全
４．処理技術概論（1）上水処理
５．処理技術概論（2）排水処理
６．処理技術概論（3）排出ガスの浄化
７．処理技術概論（4）固体廃棄物の取り扱い
８．システム的考え方の重要性ー統合的な考え方
９．資源化手法
１０．地域での循環型社会の形成
１１．環境のモデル化とモデルの効用
１２．水循環と地域水資源
１３．地球温暖化と工学の対応
１４．干潟など、環境保全・利用
１５．問題解決型から着地点誘導型へ
