出版社内容情報
芸術の保護や抑圧・芸術伝承の断絶,保証が社会の政策によって大きく左右されるように,芸術と人間の関係も社会や時代により大きく規定されている。本書では社会における諸芸術と人間の関係を,過去・現在・将来の時間軸をもとに考察するとともに,少数民族,多文化社会,地域社会における芸術文化政策を検討,美術館・博物館の思想と実際についても言及している。
1.序論 芸術文化とその政策
2.古代からの芸術理論に見られる芸術文化政策的要素
3.近代社会における芸術文化政策
4.20世紀の全体主義的な芸術文化政策
5.明治時代における美術政策
6.明治時代における服飾文化政策
7.明治時代における音文化政策
8.芸術文化政策としての芸術教育
9.国を越える芸術文化とその政策
10.少数民族に関する芸術文化政策
11.地域社会の芸術文化政策
12.美術館の思想と実際
13.音楽博物館の思想と実際
14.芸術文化政策の現代的課題
15.新しい芸術文化政策を求めて