出版社内容情報
表象文化研究は,芸術を文化の多様な層を照らし出す「鏡」として捕らえ,表象としての芸術を,創造,伝達,受容などの局面から研究する学問であり,人間のさまざまな営みに浸透している文化を顕在化させる「装置」としての芸術に焦点を定め,その構造と作用,それらを可能にする作業の動態を分析している。
1.表象とは-理論的フレーム
2.表象装置Ⅰ-都市と記念碑
3.表象装置Ⅱ-祝祭空間の演出
4.祝祭装置の近代Ⅰ
5.祝祭装置の近代Ⅱ
6.美術館あるいは記憶の装置
7.万国博覧会あるいは展示の政治学
8.表象とメディア-複製芸術論
9.表象とその臨界
10.テクストⅠ-神話装置
11.テクストⅡ-間-テクスト性
12.身体Ⅰ-舞と言説
13.身体Ⅱ-虚構の身体
14.イメージのドラマトゥルギー
15.表象と言説-視線・技法・知