出版社内容情報
表象文化を美術,建築,彫刻,文学,演劇,音楽,映画の各分野に拡大し,新しい角度から考察を重ねた表象文化の研究書。表象の舞台として「ベラスケスのラス・メニナス」「マネ」「大ガラス」「マリリン・モンロー」をテーマに,様々な表象文化とその背景を考察。そのほか「近代の閾」「文化装置の誕生」「女性作家と身体」「映像の時代」「音楽の解体」など全15章構成。
1.表象の部隊(Ⅰ)古典主義とバロック
2.近代の闇-近代の乗り越えとディドロ
3.表象の舞台(Ⅱ)モデルニテ,表象から投影へ
4.詩と記号-マラルメからソシュールへ
5.文化装置の誕生-表象の政治性
6.伝統と近代(Ⅰ)九代目団十郎の試み
7.伝統と近代(Ⅱ)九代目団十郎,挫折と回帰
8.表象の舞台(Ⅲ)大西洋航路,投影から構成へ
9.女性作家と身体-ジェンダーの歴史のなかのコレット
10.映像の時代-映像と越境の体験
11.音楽の解体-調性の崩壊と聴衆の解離
12.表象の舞台(Ⅳ)-摩天楼の文化,表面の美学と文化産業批判
13.表象メディア論(Ⅰ)テレビを考える
14.表象メディア論(Ⅱ)コンピュータ
15.文化創造の現場へ-来るべきもののために