出版社内容情報
人や物,情報が国境を越えて移動することが日常的になった今日,この動きを規律する法関係も複雑化し,かつてのように国家間の関係のみを対象とする国際法だけでは捉えきれなくなってきた。本書は国際関係法の基本的枠組みや発展の歴史を考察するとともに,従来の国際関係法の枠組みを超えて起こる多様な国際問題,およびそれに対処する法について考えている。たとえば,ハイジャック,テロ,集団殺害,大規模な人権侵害などは国際犯罪として国際法,国内法,国際機構法のそれぞれが適用されるなど,最新の動向を学ぶことができる。
1.国際関係法の枠組み
2.国際法の成立
3.国際法の発展
4.国際社会の組織化と法
5.国際法と国内法の関係
6.国際機構法の意義と役割
7.戦争と法
8.平和維持活動と法
9.開発援助と法
10.国際企業活動と法
11.人権の国際的保障
12.人道的支援と法
13.国際犯罪と法
14.地球環境と法
15.国際社会の将来と法