出版社内容情報
財産法を中心に,私法の原則法と言われている民法の特徴と構成を紛争の具体例をもとに考察している。法典や理論の体系から演繹的に解説するのではなく,私的な争い(民事紛争)から始め,それがどのように解決されるのかを理解することを目的としている。紛争の例として加害,契約,不動産,担保をめぐる争いを取り上げ,加害をめぐる争いの「不正行為・過失損害賠償責任」では,不法行為・不法行為法とはなにかを説明した上で,過失損害賠償責任についての要件を解説。因果関係,過失,権利侵害と違法性について論じている。
1.私的紛争と民法-民法とはなにか(1)
2.民法と民法典-民法とはなにか(2)
3.民法の主体と客体-権利と義務、人と法人
4.不法行為と過失責任・中間的責任・無過失責任-不法行為をめぐる紛争(1)
5.不法行為責任の効果-不法行為をめぐる紛争(2)
6.現代社会における不法行為責任の諸相-不法行為をめぐる紛争(3)
7.契約の成立および効果とその障害-契約をめぐる紛争(1)
8.契約の履行と不履行-契約をめぐる紛争(2)
9.契約の種類、一時的契約の代表としての売買-契約をめぐる紛争(3)
10.賃貸借一般、使用貸借-契約をめぐる紛争(4)
11.現代社会における契約の諸相-契約をめぐる紛争(5)
12.物権と物権法-不動産をめぐる紛争(1)
13.土地と家屋の権利関係-不動産をめぐる紛争(2)
14.担保物権と抵当権-担保をめぐる紛争(1)
15.保証-担保をめぐる紛争(2)
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- 和書
- 時の震え