扶桑社新書<br> クマは都心に現れるのか?

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扶桑社新書
クマは都心に現れるのか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594102272
  • NDC分類 489.57
  • Cコード C0295

出版社内容情報

クマはもう人間を恐れてはいない!?

ツキノワグマの生態を25年以上研究する“クマ博士”が明かす、ニュースやネットでは伝えられない「本当のクマの話」。
なぜ2025年は異常にクマが出没したのか? クマの世界で、いま一体なにが起こっているのか? そして、2026年はどうなるのか?
クマを語るなら、まずは正しい知識から。すべての人に知ってほしい、感情論に流されずに自然との共存を考える1冊。

<知っておきたいクマの真実>
・冬眠しないクマはいない
・驚くべきクマの学習能力と行動範囲
・クマにとって人間は“邪魔な存在”
・クマの一番の死因は“子殺し”
・“鈴は意味ない”は本当?
・奥多摩から都心へ移動する?
・クマは多いのか少ないのか?
・人間とクマが共存するためにやるべき、本当のこと


【目次】

内容説明

25年以上クマを研究する”クマ博士”によるメディアでは伝えられない「本当の話」人間とクマの現在地を知る最新講義!

目次

第一章 2025年、クマ被害の全貌―過去最悪の事態はなぜ起きたのか(ある夏の朝、東北地方のある集落で;統計開始以来最悪の年 ほか)
第二章 クマという生き物(クマの種類と分布;ツキノワグマとヒグマ ほか)
第三章 クマから命を守る方法/出遭わないことが基本(鈴の効果と山菜採り・キノコ狩りのリスク;危険を招く「通常とは異なる行動パターン」 ほか)
第四章 大量出没はどうすれば防げるのか?(クマ被害対策パッケージとは;問題は中期的にどう対策するか:成否を決める2つのポイント ほか)
第五章 クマとの共存―人とクマの新たな関係を築く(科学的根拠に基づく議論の必要性;日本人とクマの歴史的関係 ほか)

著者等紹介

小池伸介[コイケシンスケ]
1979年、名古屋市生まれ。東京農工大学大学院農学研究院教授。東京農工大学大学院連合農学研究科修了。博士(農学)。専門は生態学。主な研究対象は、森林生態系における生物間相互作用、ツキノワグマの生物学など。現在は、東京都奥多摩、栃木県、群馬県の足尾・日光山地、神奈川県丹沢山地などにおいてツキノワグマの生態や森林での生き物同士の関係を研究している。2024年よりNGO日本クマネットワークの代表も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

読特

34
駆除が盛んだった70年代以前。保護が叫ばれ始めた90年代。一次産業が廃れ、田畑が失われていく昨今。生活空間のすぐ隣が生息域。少なく見積もっても4万頭以上。増えた個体が人里に出没する。ヒトは無害か、恐ろしいか。果ては食材になるものか。クマも強かに探っている。旨味を覚えてしまえば繰り返す。撤退を迫られるのは人の方。「撲滅しろ」と「可哀そう」の感情論が対立してては進めない。襲われる前に出会わない。緩衝地帯を復活し、共生ではなく共存を目指す。予算の確保、人員の配置。大事なのは行政の役割。国の資質が問われている。2026/06/06

かんやん

29
GW、北アルプスの登山道のど真ん中にクマのフンを見つけた。奥多摩でも目撃情報が多発しているし、読んでみた。スカンジナビア半島のクマは3000頭ほど、日本のツキノワグマは4万頭。そりゃ、遭遇するわ。これは個体数が回復したのに保護を続けてきた結果で、管理を巡る状況認識は20年遅れだと。森林や野生動物管理は公共事業であること、すなわち予算と人材(専門家の育成、ガバメントハンターの必要性)の確保が提言される。ハッキリいって、今この段階の議論なんだと失望する。いずれにせよ、猟友会頼みが限界なのはわかった。2026/07/06

Shoji

28
連日、クマ出没のニュースが流れています。私の住む地方でも、クマ出没マップが自治体のホームページに掲載されています。漠然と「怖いなあ」と思う毎日です。そこで、この本を手に取ってみました。クマの生息の実態、人里に現れる理由、今後どうすべきかについて、根拠を示して科学的に説明しています。ゆえに納得性の高いものでした。しかし、読了後も、漠然と「怖いなあ」は払しょくされませんでした。ちなみに、タイトルの「クマは都心に現れるのか?」の答えは、「東京はすでにクマに囲まれている」とのことです。やはり「怖いなあ」。2026/05/27

Foufou

10
週一で山に登るのでクマ問題は他人事ではありません。本書でわかるのは、昨今のクマ問題はすなわち今般の日本の社会構造の問題だということですね。70年代までは植林が盛んでスギの皮を剥ぐクマは駆除の対象だった。クマは激減し、以降は保護が前提となる。そこにきて、地方の過疎化によって都会と山を隔てる農地などのいわゆるバッファーの消失ないしは荒廃により、増えすぎたクマが人里近くまで降りてくるようになったと。クマとは人間にとっての自然そのものであるという筆者の考えは肝に銘じるべし。2026/06/11

tenorsox

3
クマの性質や生態、それらをベースにした現政策への批判と提案が生物学者によって解り易くまとめられている(タイトルへの回答はその一部)。少しだけネタ晴らしすると、TV等でもよく言われている「警戒心が強い」一方で「好奇心が強い」「記憶力・学習能力が高い」といった性質があり、対策にはその優れた記憶力や学習能力を上手く利用すべきとのこと。枝葉にもユニークな情報や考察が多く、特定のオスがメスとの生殖行動を独占、オスの成獣が子熊を殺そうとする理由、古来からの人間とクマの関係(≒鹿、猪、兎との比較)、ソーラーパネルww2026/06/05

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