出版社内容情報
“見捨てられた1700万人”はそこまで悲惨ではなかった――。
現在40~50代となった「就職氷河期世代」(1993~2004年卒業)を、雇用のプロが現場経験とデータで徹底検証。
既にビジネス誌や経済社会番組「PIVOT」「ReHacQ」などで氷河期世代論争を引き起こしている筆者が、炎上覚悟で世に問う。
【目次】
<本書の内容の一部>
2025年夏の参議院選挙でも各党がアピールする、就職氷河期世代の支援策。だが、筆者は「現実を無視して“世代”で括ることは、政策をゆがめる」と批判する。
・「多くが就職できず、熟年非正規があふれ、貧困で年金も少なく、国に見捨てられた…」という氷河期世代イメージは、誇張である。
・氷河期世代の非正規(40代前半)のうち大卒男性は4%程度、大半は正社員化している。非正規の大多数=女性と非大卒こそ支援されるべきだ。
・氷河期より下の世代も、年収は低いままである。
・低年金者は、氷河期世代よりバブル世代のほうが多い。
・“見捨てられた”はウソ。政府は当初から対策を打ち、令和以降も年200億円前後の氷河期世代支援予算が使われた。
・マスコミ・政治家・官僚が、就職氷河期問題を好きなワケ。
・どの世代にもいる、本当に困窮している人を支援するには?
内容説明
見捨てられた1700万人はそこまで悲惨じゃなかった!就職、非正規率、所得、年金、政府支援…。雇用のプロが実像を検証、本当に効く支援策を提案する。
目次
はじめに 氷河期世代問題にまつわる違和感
第1章 「偽りの氷河期問題」に惑わされてきた
第2章 「偽りの氷河期問題」を増幅させた2つの誤解
第3章 氷河期問題を見誤らせる5つの社会変化
第4章 少子化は“氷河期のツケ”ではない
第5章 超氷河期の就活を、企業名と大学名でたどる
第6章 誰が氷河期問題をこじらせたのか?
第7章 本当に効く雇用対策を提案する
おわりに 現実を見ることは、氷河期世代支援にもつながる
著者等紹介
海老原嗣生[エビハラツグオ]
雇用ジャーナリスト。サッチモ代表社員。大正大学表現学部客員教授。1964年東京生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌「Works」編集長を務め、2008年にHRコンサルティング会社サッチモを立ち上げる。漫画『エンゼルバンク―ドラゴン桜外伝』の主人公、海老沢康生のモデルでもある。人材・経営誌「HRmics」編集長、リクルートキャリアフェロー(特別研究員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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