扶桑社新書<br> 日本の宇宙開発最前線

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扶桑社新書
日本の宇宙開発最前線

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594095741
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜ日本では「スペースX」が生まれないのか?
そこには、山積する日本の行政機構ならではの問題点があった!
日本はどこで世界に遅れを取ることになったのか。そのなかでも活かすべき日本の宇宙技術の強みとは。
そして、これから学ぶべきイーロン・マスクの「狂気」とは──気鋭の科学ジャーナリストが記す、「科学技術立国」日本の現状と、復活への処方箋!

2024年2月17日、日本のあらたな主力ロケットとして開発された「H3」の2号機がはじめて打ち上げに成功した。遡ること約1年前の2023年3月の初号機打ち上げでは2段エンジンに着火せず失敗。搭載した地球観測用衛星「だいち3号」を喪失する結果となった。
JAXA や三菱重工などは原因究明と対策を1年の時間をかけて講じ、2号機打ち上げに成功する。当初2020年初号機打ち上げ予定として開発が計画されたH3は、3年遅れでようやく実用化に目途がたったのだった。
 しかしH3の遅れは3年だけではない。じつは、その技術的遅延は7年近いのだ。
成功率9割超を誇ったH -ⅡAの後継は、2010年くらいには開発を始めるという前提で動いていたが、着手にも遅延が発生したのだ。実際にスタートできたのは2014年。その後も開発段階で紆余曲折があり、2024年に成功へたどりついたことは記憶に新しい。

 2000年代から2010年代にかけてといえば、世界ではさまざまなスペースベンチャーが勃興する時代であった。たとえば、イーロン・マスクが興したスペースXは大胆不敵な発想でファルコン9の開発と商業利用に成功する。背景にはソ連崩壊とスペースシャトル計画に端を発する、アメリカをはじめとする諸外国で起きた宇宙開発を「官から民」へチェンジする流れがあった。それが、イーロン・マスクの宇宙への情熱と狂気を育む下地となったのである。

 一方日本はそのとき、なにをしていたのか。
 内閣府が主導した体制改革、そして文科省と経産省の権限争いであった。

本書では、なぜ宇宙開発が「官から民」へと変化することになったのか、それでいったいなにがかわったのかを読み解く。同時に、並みいるスベース・ベンチャーのなかでいかにスペースXが宇宙開発の牽引役となっていったのか、その強さと合理性を分析。そのうえで、日本の宇宙開発行政の問題点と、今後をどうしていくべきかを探っていく。
 

内容説明

なぜ日本では「スペースX」が生まれないのか?7年遅れのH3ロケット。自ら需要を作るイーロン・マスクの「狂気」。宇宙開発行政10年の蹉跌。気鋭のジャーナリストが「科学技術立国」の現状と復活への処方箋を記す!

目次

第1章 技術開発と実用化の主体は官から民へ(徐々に進んだ宇宙の民間開放;ロケットもまた、民間が開発するものに ほか)
第2章 衛星技術の発展がもたらす革新(小さな衛星と小さなロケットによるひそやかなパラダイムシフト;サレー大学のUoSAT ほか)
第3章 イーロン・マスク、宇宙事業を変革する異端児(電子決済から宇宙へ;ファルコン1ロケットで衛星の商業打ち上げに成功 ほか)
第4章 日本宇宙開発体制改革10年の蹉跌(日本政府の宇宙政策の体制;総理府・宇宙開発委員会 ほか)
第5章 日本の宇宙開発はこれからどこに向かうべきか(新体制の目玉、準天頂衛星システム;準天頂衛星システムは、民間ビジネスの後片付けとして始まった ほか)

著者等紹介

松浦晋也[マツウラシンヤ]
ノンフィクション・ライター。宇宙作家クラブ会員。1962年東京都出身。日経BP社記者を経て2000年に独立。航空宇宙分野、メカニカル・エンジニアリング、パソコン、通信・放送分野などで執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きみたけ

54
面白かった。著者は、宇宙作家クラブ会員でノンフィクション・ライターの松浦晋也氏。ロケット技術においても衛星技術においても世界から遅れを取った日本、ここからどう巻き返していくべきか。世界各国における宇宙民営化の歴史を概観しつつ、日本が技術革新をリードできる可能性について探った一冊。前半はほぼスペースXの内容で、後半は日本の宇宙開発体制の振り返りと今後の展望について語っています。あらためてイーロン・マスクはスゴいなと思いました。2024/09/23

つかず8

7
オーディブル。本のタイトル的には、日本の話が中心になるはずなのにイーロンマスクのスペースXが凄すぎて、半分くらいはその話だった気がする。日本の宇宙産業としては、戦後にロケット開発をGHQから事実上禁止されて遅れを取ったものが、80年経っても遅れを取り返せないでいる。宇宙さん開発の成り立ちを時系列で教えてくれるのは良かった。ロケットの技術開発として文科省と軍需として官邸が主導権を争っていた。今後の未来としては、アメリカと3周遅れの状況なので国が後押しして追いつくのはかなり難しい。ホリエモンが関わっている2025/03/28

Ezo Takachin

6
日本や、欧州、NASAがもたもたしている間に、スペースX社が失敗を重ねながらも着実に実績を積み重ねて来たことがよく分かった。衛星ビジネスやISS(国際宇宙ステーション)への人員往復など欠かせない企業となっている。日本は今後H3の着実な実績の積み重ねが重要となってくる。2024/07/17

倉屋敷??

4
改めてスペースXのすごさがわかる。 というかイーロンマスクの執念がすごい。 火星移住計画は単純に興味あるし是非今後とも頑張ってもらいたい。2025/03/15

さきこ

4
記者による日本の宇宙開発分析。準天頂衛星システム立ち上げの変遷は面白く読んだ。自前で持たず保管するのみ=3機体制がいいぐらいと思っていたが、3倍の収入にはならない、はその通りか。 「狂気」≒ビジョンだと思うが、ビジョンが明確であるほど事業の幅は狭まる。必然的にベンチャーに寄ると思う。個人的には有人宇宙開発は反対で、JAXAの宇宙飛行士は不要で、直接NASAに行けば良いと思っている。2024/10/20

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