列車で越える世界の緊迫国境

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列車で越える世界の緊迫国境

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594095437
  • NDC分類 686.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本には陸の国境がないため国境問題を意識しにくいが、一方で尖閣諸島や竹島、さらには対馬や沖ノ鳥島など、領土を巡る隣国との国際問題への関心が高まっている。ロシアのウクライナ侵攻は、陸上で国境を接することの意味を改めて日本人に痛感させた。海上の国境は目に見えないが、陸の国境を越える体験は一般の日本人でも国境の存在を容易に体感できる貴重な機会である。そして、国際列車はその体験が可能な絶好の空間であり、隣り合う別の国同士の人々が狭い空間で乗り合わせる独特の場面であり、その乗客たちの多くは国境を挟んだ2国間に横たわる雰囲気の体現者たちといえる。
世界にはさまざまな背景を持つ国境が各地に存在し、国家と国家の境目がどのような雰囲気や環境の中にあるのか、千差万別である。そうした多様な国境を列車で横断する紀行文を通じて、日本人には縁遠い「国境」という存在を巡る問題を考える契機を提供する。

内容説明

列車で国境を越えるとはどんなことなのか?直接乗ったから見えてくる、各国国境の意外な実像。

目次

第1章 米朝首脳会談で注目―乗換えを要する中越国際列車 北京(中国)→ハノイ(ベトナム)
第2章 日本人旅行者を惹きつけたシルクロード特急 ウルムチ(中国)→アルマトゥ(カザフスタン)
第3章 日本の国際列車の歴史を受け継ぐ中朝直通列車20年間の変遷 丹東(中国)→平壌(北朝鮮)
第4章 中央アジアの回廊列車と国境駅での拘束劇 サマルカンド(ウズベキスタン)→ホジャンド(タジキスタン)→コーカンド(ウズベキスタン)
第5章 アジア最上の豪華急行でマレー半島を縦断 シンガポール→クアラルンプール(マレーシア)→バンコク(タイ)
第6章 東ベンガル鉄道栄枯盛衰―名茶ダージリンはここから世界へ運ばれた  ニュージャルパイグリ(インド)→ラジシャヒ(バングラデシュ)→コルカタ(インド)
第7章 印パの“和解”を演出する4キロの国際急行 アムリトサル(インド)→ラホール(パキスタン)
第8章「世界一短い国際列車」と称された南米の孤立路線 タクナ(ペルー)→アリカ(チリ)
第9章 中国によるアフリカ支援の先駆的国際路線・タンザン鉄道 ダルエスサラーム(タンザニア)→ニュー・カピリ・ムポシ(ザンビア)
第10章 共産圏の面影を残す東欧とバルト三国の直結ルート ヴィリニュス(リトアニア)→ワルシャワ(ポーランド)
第11章 ユーロスターは西欧唯一の時差&審査付き越境特急 ロンドン(イギリス)→パリ(フランス)
第12章 「世界一高い鉄道橋」と国の分離で生まれた新国境を体験する バール(モンテネグロ)→ベオグラード(セルビア)
第13章 バルカン半島から往年のオリエント急行ルートを辿る ベオグラード(セルビア)→イスタンブール(トルコ)
第14章 中東3ヵ国を貫く壮大な「アジア横断急行」 ダマスカス(シリア)→テヘラン(イラン)

著者等紹介

小牟田哲彦[コムタテツヒコ]
昭和50年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程単位取得退学。日本及び東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とする。平成7年、日本国内のJR線約2万キロを全線完乗。世界70ヵ国余りにおける鉄道乗車距離の総延長は8万キロを超える。平成28年、『大日本帝国の海外鉄道』(現在は『改訂新版大日本帝国の海外鉄道』育鵬社)で第41回交通図書賞奨励賞受賞。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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21
2000年代の国境をまたぐ鉄道紀行文。カメラもってるだけで警察に連行されて旅の日程がパーになったり、シリアイラン間の鉄道なんかもう絶対今は無理ですやんてなったり。インドの鉄道は夏の暑さにたえきれないえげれす様がインド高山への夏の避暑のために造ったものが今もたくさん使われているとのこと。中国とカザフスタンの国境では異なる線路幅に対応するため、巨大ジャッキで鉄道を人の身長の高さまであげて、台車にのっけるてすごい物理な解決法…。これ山形新幹線や秋田新幹線でやってるところを想像しちゃって笑ってもうた。2024/08/09

コピスス

6
列車で国境を越える話が14話。緊迫というから危険な話なのかと思いきや、そんなことはなく普通に外国人旅行者でも乗れる列車の話だった。しかしそれはそれで旅情を感じたし、シリアなど今では乗るのが難しい列車もあった。外国で列車に乗るってやっぱりロマンだな〜。寝台列車に乗って遠くに行きたい気持ちになった。2024/04/10

とりもり

5
育鵬社の出版だが、右がかったところとかはなく、ごく普通の本。「緊迫国境」とあるが、イースタン&オリエンタル・エクスプレスやユーロスターなども含まれているので、ちょっと大げさ。とはいえ、中国→北朝鮮のようなハードル高めな路線や、中国→カザフスタン(新疆ウイグル自治区を通過)、シリア→イラン(シリアの内戦、イランへの国際制裁)などの今では乗車が困難(というか運行していない)路線の乗車記は非常に貴重。総じて、国境越えはやはり厳しいなということや、片言でもコミュニケーションする積極性の重要性を感じた。★★★★☆2024/04/10

やまほら

3
ぱらぱら見ると緊迫じゃなさそうな国境もあるが、緊迫なところの緊迫ぶりがすごい。泥沼を徒歩で渡ったり、警察署から長く出られなかったり。全般に旅行記としてとても興味深く読めるのだが、著者の好みとかで文中に写真がないのは残念。いや、巻頭にまとめられていてもよいのだが、章の順番でも地域順でもないので、毎回探さなければならない。量ももっとほしい。読むとこういう旅行をしたくなるが、やっぱり語学力と見知らぬ人と交流できる力がないとね。2024/06/02

高木正雄

3
中東や東欧などの寝台列車は楽しそう。アジア版オリエント急行なんかは至れり尽くせりでよさそう。読んでいて楽しくなる一冊だった2024/03/10

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