扶桑社新書<br> 外国人集住団地―日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生”

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扶桑社新書
外国人集住団地―日本人高齢者と外国人の若者の“ゆるやかな共生”

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594090487
  • NDC分類 365.35
  • Cコード C0295

出版社内容情報

かつて「チャイナ団地」と呼ばれ、今も住民の半分以上が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に住み、
数々のトラブルと向き合い見えてきた共生の道筋――
急激に進む高齢化と多国籍化の中で誰もが住みやすい環境をつくる!!

【目次】
はじめに かつて「チャイナ団地」と呼ばれた芝園団地

第一章 なぜ芝園団地は外国人住民が激増したのか
「見知らぬ隣人」が「迷惑な隣人」に/外国人住民の増加/母国との生活習慣の違いが生むトラブル/外国人居住者への誹謗中傷 他

第二章 「開かれた自治会構想」と「芝園かけはしプロジェクト」
日本人住民と外国人住民の関係づくりの三つの課題/開かれた自治会構想/学生ボランティア団体「芝園かけはしプロジェクト」発足/SNSによる外国人住民への情報発信 他

第三章 各地の外国人集住地域の「共存」「共生」の取り組み
<UR大島六丁目団地(東京都江東区)>
インド人住民の集住/「日本語ワカリマセン」/インド人目線での効果的な生活トラブル対処法
<県営いちょう上飯田団地(神奈川県横浜市)>
中国残留邦人の帰国とインドシナ難民の受け入れ/団地祭りと国際交流会を合体/団地で生まれ育った「第二世代」 
<UR知立団地(愛知県知立市)>
トヨタのお膝元にある外国人集住団地/交代勤務による生活リズムの違いが生む騒音/外国人自治会役員への敵意 
<UR笹川団地(三重県四日市市)>
ブラジル人がサッカーW杯優勝で大騒ぎ/1000台以上の路上駐車問題/南米ペルー出身の日系三世から見た笹川団地/多文化共生モデル地区担当コーディネーター 他

第四章 日本人同士でもできていない「共存」「共生」
日本人同士も「見知らぬ隣人」の時代/保育園や除夜の鐘の騒音問題/昔の日本人は本当に「共存」「共生」できていたか/人間関係が希薄化しつつある日本社会 他

第五章 「隣近所の多文化共生」を推進するための提言?
居住地の隔離が生む別の問題/総務省「地域における多文化共生」の定義/「共存」するために日本の生活習慣を伝える機会の確保/ど「共生」のための日本人と外国人の「接点」づくり/自治会・町内会の可能性 他

終 章 多文化共生は足元から
母国との違いは氷山の一角でしかない/似ている体験に置き換えることの大切さ/多文化共生は足元から

内容説明

かつて「チャイナ団地」と呼ばれ今も住民の半分以上が外国人の芝園団地(埼玉県川口市)に住み数々のトラブルと向き合い見えてきた共生の道筋!

目次

はじめに かつて「チャイナ団地」と呼ばれた芝園団地
第1章 なぜ芝園団地は外国人住民が激増したのか
第2章 「開かれた自治会構想」と「芝園かけはしプロジェクト」
第3章 各地の外国人集住団地の「共存」「共生」の取り組み
第4章 日本人同士でもできていない「共存」「共生」
第5章 「隣近所の多文化共生」を推進するための提言
終章 多文化共生は足元から

著者等紹介

岡〓広樹[オカザキヒロキ]
芝園団地自治会事務局長。1981年埼玉県上尾市生まれ。早稲田大学商学部卒。三井物産で海外業務を経験し外国人との共生に関心を持つ。2012年退社後、松下政経塾で学ぶ。2014年から埼玉県川口市芝園団地に住み、2017年から自治会事務局長を務める。執筆活動や講演などを通じて隣近所が外国人になる時代を考えるきっかけづくりに取り組む。自治会として2017年度国際交流基金「地球市民賞」などを受賞、個人として2018年日本青年会議所「人間力大賞総務大臣奨励賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

110
勤務先の社員食堂で働く60代女性は某都営団地住まいだが、いつの間にか住人の半数以上が外国人となり、特に多くを占める中国人向け食材店まで開店したと話していた。全く異なる文化を背景とした人たちが集住する団地でいかに共生していくかは、人口減時代を迎えて否応なく移民を受け入れざるを得ない日本の未来を占う場となっている。結局のところ考え方は十人十色であり、その最大公約数を汲み取り実行できる政治的リーダーの有無が重要なのだ。副題の「ゆるやかな共生」が実現できるか否かが、欧米のような激しい反移民運動を避けるカギを握る。2023/09/30

みなみ

11
KindleUnlimited/以前「団地と移民」(安田浩一)を読んだので、この本もアンリミで見つけて読んでみた。芝園団地で自治会活動をしている方の本なので生々しさに説得力がある。芝園団地の事例だけでなく、各地の外国人が多い団地の事例も掲載されている。前にURLに住んでいたが、複数の言語で注意書きがあり、実際に色々な人が住んでいた。でも団地住まいで日本人とも交流しない以上、外国人居住者だからと交流するわけでもなかったのが実情だ。この本でも同じことが書いてある。無理に共生しなくてもいいのだろうか??2025/01/15

TOMTOM

7
日本人高齢者と外国人若者の接点をどうつなぐのか。当初は生活習慣の違いの中でさまざまな軋轢が起きたが、お互いの背景を知ることで、それなりに共生することができてきた。その歩み、積み重なり、さまざまな団地の事例など、とても読みごたえがあった。ただ、さらに生涯ここで暮らそうとする住民と、一時的な居住地と考える住民との間にも、求める到達点、温度差の違いを感じました。今後の日本の社会の在り方として示されるひとつの道筋であると。2022/07/25

田中峰和

6
89年、バブルのころ日本の出入国管理法が改正され、3世までの日系ブラジル人が無制限に日本への出稼ぎが受け入れられた。それに伴い群馬県太田市や大泉町、ブラジル人の集住団地が増えていった。日韓開催のワールドカップでブラジルが優勝した時の騒ぎは、団地の住人には顰蹙を買ったようだ。子どもが部屋で暴れまわっても放置し、下の階の住人が注意しても、日本語がわからないふりをするので、反目しあうようになった。ラッパーのサトルなど怖いイメージのつきまとう移民たち。差別はいけないが互いの理解が必要なことは確かだ。2023/04/29

mochizo

5
今後増えるであろう、外国人との共存の団地。色々とためにになります。ただ、ビラで注意喚起を行うだけでなく、クイズ形式で深堀する、諸外国の事情の騒音の原因をヒアリングし注意する、など検討することは色々あります。あと、この問題は「日本人対外人」だけでなく、「若者と年寄り」の問題もあることに気づきました。2022/09/28

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