出版社内容情報
普通って何? 優秀って何?
“メシが食える大人に育てる”の高濱氏と、教壇にたった経験もある乙武氏が、
「ひとつのモノサシで子どもを評価しない教育」について熱く語る!
気をつけなければならないのは我々が育ってきた時代と、子どもたちがこれから生きていく時代では価値観が違ってくるということです。私たちの時代は、バブルが弾けたとはいえ、まだ経済は右肩上がり、人口も伸びていく時代でした。そういう時代は、なるべくレールから外れずに、みんなと同じ道を歩いていれば安定した人生が待っていた。いい大学を出て、いい企業に入って、長年いればいただける給料が増えて、そしてマイホームが持てました、めでたし、めでたしという時代です。
ところがここから来る時代は、真逆なんですよ。経済は右肩下がり、人口も減っていく。仕事もAIやロボットに取って代わられていくという可能性が出てきたときに、どういう人材が求められるようになっていくのか。これは絶対に基準が変わってきます。これまでは「みんなと同じ」であることが安心材料だったのが、今後は「みんなと同じ」がリスクになってくる。なぜか? 「おまえじゃなくても、別の人材でいいんだ」と、簡単に取って代わられてしまうからです。
よく考えると科学技術の発展によって必要とされる学力が変化してきているんですよね。
以前は暗記力が評価されていたけど、手元のスマホに答えが詰まっている時代にはそこまで評価されなくなってきた。いまは思考力が大事だと言われているけれど、さらにAIが普及して、思考や判断もAIに任せたほうがいいんじゃないかという時代になってくるかもしれない。
いま評価されている能力が、二十年後、三十年後にも同様に評価されている保証なんてまったくない。そこは疑っておいたほうがいいですよね。────本文より
そして、これからの時代に必要とされ、評価される能力とは?
内容説明
普通って何?優秀って何?“メシが食える大人に育てる”の高濱氏と、教壇にたった経験もある乙武氏が、「ひとつのモノサシで子どもたちを評価しない教育」について熱く語る!
目次
だから、みんなちがっていい(高濱正伸×乙武洋匡対談 第9回高濱ナイト)
生まれたときの母のひと言
ちっちゃいころには手足があった!?
入学時の苦労
同級生たち
負けなかった理由
父との想い出
母について
ふたりの恩師
オトちゃんルール
恋愛について
義足プロジェクト
教員になったこと
教員としての壁
新しい時代の子育て
自分で判断していくことの大切さ
能力を評価するということ
未来に評価される能力とは
著者等紹介
高濱正伸[タカハママサノブ]
1959年熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学に入学。1990年同大学院修士課程修了後、1993年に小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立。父母向けに行なっている講演会は毎回、キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶり。数多くのテレビ番組に紹介されて大反響。雑誌にも多数登場している。著書多数
乙武洋匡[オトタケヒロタダ]
1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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華形 満
しゅんぺい(笑)
たいき
ブロッコリー