扶桑社新書<br> 米中金融戦争―香港情勢と通貨覇権争いの行方

電子版価格
¥880
  • 電子版あり

扶桑社新書
米中金融戦争―香港情勢と通貨覇権争いの行方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594086138
  • NDC分類 338.222
  • Cコード C0295

出版社内容情報

米トランプ大統領の対中攻撃は貿易、IT、そして金融の分野まで拡大し、「米中冷戦」「米国経済圏と中国経済圏のデカップリング(分離)」が、新型コロナウイルス感染症に苦闘する世界経済の新たな「重石」になりそうです。
対する中国も、騒乱の続く香港に「国家安全維持法」を制定。また、中印国境紛争や南シナ海、尖閣諸島などでの軍事行動を活発化させるなど、反撃に出ています。
特にアジア一の金融都市・香港をめぐる争いは「実際の戦争の一歩手前」ともいえる金融戦争の様相を呈してきており、今後も予断を許しません。
そんな米中対立を、日本と中国でグローバル企業向けに為替リスク管理の支援を実施し、中国本土、香港などの第一線で活躍してきた若き気鋭の金融アナリストでもある戸田裕大氏が徹底解明!

コロナ蔓延当初の中国都市封鎖のリアルな状況から、米中の貿易や香港をめぐる激しい対立の状況をリアルタイムで分析、解説したのが本書になります。
中国は日本にとって世界最大の貿易相手国で、日本国内ではコロナの影響もあり嫌中論も出ていますが、中国経済の低迷、米中経済のデカップリング(分離)は日本経済にとっても大打撃になることは間違いないところ。

対立の深層には「人民元国際化を進めたい中国」と「基軸通貨ドルの地位を死守するためにはどんなことでもする米国」の熾烈な「通貨覇権争い」がある、と著者は鋭く分析しています。
一方、中国は対米関係の緊迫化を少しでもやわらげるため、日本との経済的なつながりを保ちたいと考えている、とも指摘します。

本書を読めば、
今後の日本、アジア、世界はどうなるのか?
米中対立の狭間にいる日本にはどんなチャンスがあるのか?
などがすべて網羅された「中国観、世界観」を手に入れることができます。
世界を相手に日本のためにビジネスをしている企業戦士、中国IT企業やソフトバンクGなど中国経済の発展から利益を得ている日本企業へ投資を行っている投資家、中国人民元やドルなど外国為替市場に関係するみなさんにぜひご一読を進めたい一冊です。

米国は本気です。中国も本気です。
米中対立がこれから5年、10年と、世界を覆う「暗雲」になることは間違いない以上、この1冊は不透明な情勢を読み解くためのヒント満載の本です!


第一章 貿易、ITに続いて、ついに米中金融戦争が始まった!
第二章 中国の悲願・人民元国際化と通貨覇権争いの行方
第三章 国家安全維持法と香港が中国の繁栄に果たした役割
第四章 SWIFTかCIPSか? 通貨送金を巡る米中覇権争い
第五章 為替市場の仕組みと人民元レートの変遷
第六章 中国を為替操作国に認定した米国の真の狙いとは?
第七章 国家安全維持法施行後の香港と米中金融戦争の行く末

内容説明

コロナ禍の中国本土そして香港情勢を知り尽くした気鋭の在中国・金融アナリストが読み解く。貿易、IT、金融…ますますエスカレートする米中対立。米国の宣戦布告、中国の反撃、そして日本への影響は?

目次

第1章 貿易、ITに続いて、ついに米中金融戦争が始まった!
第2章 中国の悲願・人民元国際化と通貨覇権争いの行方
第3章 国家安全維持法と香港が中国の繁栄に果たした役割
第4章 SWIFTかCIPSか?通貨送金を巡る米中覇権争い
第5章 為替市場の仕組みと人民元レートの変遷
第6章 中国を為替操作国に認定した米国の真の狙いとは?
第7章 国家安全維持法施行後の香港と米中金融戦争の行く末

著者等紹介

戸田裕大[トダユウダイ]
若竹コンサルティング創業者。2007年、中央大学法学部卒業後、三井住友銀行へ入行。10年間、外国為替業務を担当する中で、ボードディーラーとして数十億ドル/日の取引を執行するとともに、日本のグローバル企業300社、在中国のグローバル企業450社の為替リスク管理に対する支援を実施。2019年9月、CEIBS(China Europe International Business School)にて経営学修士を取得。現在は若竹コンサルティング代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sakadonohito

9
著者に対し媚中かな?という印象を受けた。金融機関に努めていた人でコロナ禍になるまで中国にいたらしい。おこがましい表現だが、中国の表の部分しかしらない人という印象を受けた。そういう立場の人と仮定して何か得られるものでもあればと思い読み続けてみたが、特に無かった。残念。2025/01/04

Hatann

7
世界金融における米国ドルの覇権に挑もうとする中国の方向性を素描する。米中対立というと貿易・軍事に目がいきがちであるが、米国の繁栄の太宗は基軸通貨のドルのお陰である。中国は通貨問題を克服しない限り、核心的利益についても強硬手段を選択できないだろう。この本では、米国が基軸通貨を押さえる故に圧倒的に儲ける仕組みを平易に分かりやすく説明し、中国が打ち出す「人民元の国際化」の方法論を紹介する。国際金融センターとして価値のある香港の状況についても触れる。政情不安定がもたらす機能低下・人材流出の影響が懸念される。良書。2021/12/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16659335
  • ご注意事項

最近チェックした商品