「大人の引きこもり」―見えない息子と暮らした母親たち

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「大人の引きこもり」―見えない息子と暮らした母親たち

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  • サイズ 46判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594085681
  • NDC分類 368
  • Cコード C0095

出版社内容情報

部屋に引きこもる中年の息子との長い地獄のような日々を経て、ようやくたどり着いた解決の道。8人の母親たちが初めて語った闘いの記録。
「母親にできること、してはいけないことと」を母親たちが振り返る親子の再生物語。
                   *
ケース1「座敷牢のような部屋で10年間引きこもり」
ケース2「窓を開けて大声で怒鳴り散らして両親が家にいられなくなることも」
ケース3「高校生で登校拒否。13年間引きこもりに」
ケース4「アルバイトをしても続かない息子。部屋の壁に穴を開けることも」
ケース5「社交的で成績優秀な子が、まさかの引きこもりに」
ケース6「ゲーム依存症になり、大声を上げ、ご飯を食べなくなる」
ケース7「大学を出て就職後に突然失踪。戻ってきて引きこもった」
ケース8「夜間の仕事からうつ病を発症、7年間の引きこもり生活」

内容説明

「同じ家に住んでいながら、10年間姿を見ることはありませんでした」。部屋に引きこもる中年の息子と年老いていく母親たち。長い地獄のような日々を経て、ようやくたどり着いた解決の道。8人の母親たちが初めて語った闘いの記録。

目次

第1章 引きこもりの息子と母親たち(座敷牢のような部屋で10年間引きこもり。サポートの人の訪問に、カーテンの陰で「ごめんなさい」と震えていた息子。林田美佳さん(70歳)
引きこもりの息子は、車の音や人の声がするたびに窓を開けて大声で怒鳴り散らすように。両親が家にいられなくなることもあった。三上世津子さん(62歳)
長男は高校生のときに登校拒否になり、そのまま13年間引きこもりに。叫びそうになったり気が狂いそうになるのをじっと我慢して時が過ぎるのを待っていた。松浦千賀子さん(72歳)
どんなアルバイトをしても続かない息子。部屋の壁に穴を開けることもあったが、「壊れていく」寸前で救ってもらえた。布施早織さん(62歳)
小さいときはわんぱくで社交的。成績優秀で、名門校入り間違いなしと言われた息子がまさか引きこもりになるとは想像もしなかった。下平三喜子さん(68歳) ほか)
第2章 母親にできることは何か(親にできることは限界がある;待てない母親が多い;母親たちの敵;母親だってスイッチを切っていい;子離れできない母親 ほか)

著者等紹介

臼井美伸[ウスイミノブ]
1965年長崎県佐世保市出身。津田塾大学英文学科卒業。出版社にて生活情報誌の編集を経験したのち、独立。実用書の編集や執筆を手掛ける傍ら、ライフワークとして、家族関係や女性の生き方についての取材を続けている。2018年より福岡市に移住。株式会社ペンギン企画室代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小鈴

21
【注意】8つの事例のうち4つが「若者教育センター」案件(その問題についてはコメント欄)。発行は育鵬社。育鵬社は右派的教科書で話題の出版社。→ステマ本なのか判断はつかなかった。スポンサーに配慮しながらも著者なりに精一杯まとめた、のかもしれない。8事例はすべて男性。読んだ限り、大半は子供時代から気持ちが通じていなそう。父親は死別/仕事で多忙/妻が強くて気弱な父親、のパターンかな。死別は仕方ないとしても仕事で多忙の父親は、普段は家にいないし、関わると高圧的で大変な感じ。子供を外に出したら夫婦仲が改善(笑)。2020/10/16

香菜子(かなこ・Kanako)

19
「大人の引きこもり」見えない息子と暮らした母親たち。臼井 美伸先生の著書。引きこもりは本人と家族の問題にされてしまいがち。本人の根性がない、本人の根気がない、親の過干渉、親の過保護、親の教育が悪い。本人と家族の問題が全くないとは言えないかもしれないけれど誰だって少しのきっかけで引きこもりになってしまうことがある。引きこもり問題は社会全体で解決すべき問題。引きこもり問題について深く考えさせられる良書。2022/01/13

カッパ

9
母親側の視点でかかれた8つの実話。どれもひきこもりは終了したようである。子供の頃から少しは気になることはあったとしてもよくある程度。そして、兄弟とかは引きこもりになってない。なんだかもやっとします。どれも家族だけでは解決しないのは共通点なのかな?変化がないと変わっていかないのか。待つことや期待をするてること。自分のことではないから。そのへんが決め手なのか?2021/05/23

ネジとサビ

9
一気読み。 もう何年も何年も引きこもってしまったら、第三者に介入してもらって外へ出すしか道はない。小さい頃はわんぱくだったのに…とか、優秀だったのに…なんて過去のことは何の手助けにもならない。「普通に」を望む親。普通って何だろう。今一度自分にも問い直したい。2021/03/14

たっきー

7
育鵬社の本と気づかずに読んでしまった。8つのひきこもりのケース紹介。どのケースも引きこもっていた当事者は男性で、それを語るのは母。なぜ子のことは母に聞くことになってしまうのだろう。若者教育支援センターの事例がいくつか出ていて、この本だけを読んでいたら、見守るだけではなく早期に家から出すことが解決策のように思ってしまいそう。(本当に人それぞれだと思う)2020/10/28

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