出版社内容情報
古代エジプト王女の秘薬〈アピウム〉
巨悪の野望にNUMAが迫る!
エルサルバドル、エジプト、ネス湖……
世界を疾駆するピット親子の大活躍!
世界の各地で勃発する水難事故と、その周
辺で発生する謎の疫病。エジプトで遺跡発
掘に立ち会っていたダーク・ジュニアとサ
マーの兄妹は、すべてを解く鍵が、三千年
以上も前にエジプトを脱出した王女メリト
アテンの秘薬〈アピウム・オブ・ファラス〉
にあることを知る。一方ピット夫妻は、招
聘されたスコットランドのネス湖畔である
恐るべき陰謀と直面することに……。狂気
の世界転覆計画をピットは阻止することが
できるのか? 手に汗握る展開、炸裂する
衝撃の奇想。これぞカッスラーの真骨頂!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
32
感想:★★★★ 下巻に入ってもピットの追いかけている事件とダークの追いかけている事件とはなかなか接点が出てこず、ラストスパートに入ってから全体がつながったって感じです。 現在パンデミックを引き起こしているコロナの状況を鑑みると、本作で扱っているモノがモノだけに緊張感あります。 いつもと違って倒叙モノ的な進行なので、どうやって決着をつけるかは興味津々でしたが、旨い具合に落ち着くべき所へ落ち着いた感のあるラストでした。2021/04/21
ゆーぼー
16
ストーリーとしては、ダン・ブラウンの作品、インフェルノに似た感じがするし、コロナ禍にある現代に、マッチしているとも言える。 思想の狂った富裕層ほど、厄介なものは無いのだが、それを地で行く作品だ。 後半は派手な戦闘シーンもあり、なかなか楽しめた。 だが、カッスラーの遺作と考えると、ちょっと悲しい気もする。2020/07/13
なつみかん
15
ここでC.カッスラー御大が亡くなられたんだね。次巻はいよいよ二代目襲名なのかね!2023/03/19
コブタ
8
女性だけの世界にならずに先ずは良かった。コロナにも効く特効薬がないものか。今回もオールスター登場で楽しめた。息子カッスラーが受継いで書かないのか?カッスラー翁、長い間楽しい冒険活劇をありがとうございました。2020/10/03
ひびキング
7
長い旅路にも終点があったんだな、という気持ち。東西冷戦時代からQD弾頭や殺戮衝撃波は地軸反転なんかから我々を救ってくれたことに感謝。ご子息による子どもたちを中心に据えた物語として続けるのもよいのかもしれないが、ピットにはゆっくり休んでほしいとも思う。中山氏にもご苦労様でした、と。2020/07/27