内容説明
大西洋を航行中だった貨物船“マンティコラ”が、何者かからの攻撃を受けて消息を断った。時を同じくして、ブラジル沿岸沖で艦内に異変を生じた米原潜“カンザス・シティ”が沈没する。さらには、中南米で潜入工作中のCIA局員の電子ファイルが盗まれる事件が発生。CIA幹部のオーヴァーホルトは、局内での情報漏洩を疑い、カブリーヨとオレゴン号のメンバーに工作員の保護を依頼する。しかし一連の事件は、カブリーヨを標的とした復讐計画の始まりに過ぎなかった。巨大な罠が今動き出す!
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ] [Cussler,Clive]
テレビ業界から作家に転身、1973年に架空の組織NUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官を主人公とする『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。同主人公の活躍を描くダーク・ピット・シリーズのほか、幾多のシリーズを送り出し、作品は世界的ベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船の発見にも尽力した。2020年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Richard Thornburg
26
感想:★★★★ オレゴンファイルシリーズ第12弾! 本作ではタイトルと帯のコピーからもわかるとおり、オレゴン号のドッペルゲンガーが登場する。 話の流れ的には異なるのだが、以前に読んだ同著者&同シリーズのの「ハイテク艤装船の陰謀を叩け!」に登場した<アキレス>のような感じかな。 ただ、今回はレールガンもレーザー砲も登場せず、装備的にはまんまオレゴン号と互角の戦力を有する敵対勢力の船が悪さをするという設定。 2022/10/01
ゆーぼー
11
危うく自滅しそうになったオレゴン号だが、事故で聴覚を失ったリンダのお陰で、その難を逃れた。 これって、正に、怪我の功名だね。 さてさて、敵の攻撃で大混乱のコーポレーションメンバーと、オレゴン号の旅は、何処に向かい、どのような末路を迎えるのか、下巻へ出航だ。2020/06/14
atsut101
1
ファン・カブリーヨとコーポレーションの活躍。今回は、ファンに復讐しようとしている一味が敵。面白かった。早く続きを読みたい。2020/10/28