内容説明
2020年、政府は訪日外国人数4000万人という目標を掲げているが…誰のための外国人客誘致なのか。「数を追う」ことより中身の検討を。質を問わずに誘致を進めるだけでは意味がないのである。訪日外国人が増えることの明暗も含めた我々の近未来に与える意味を、統計データやインバウンド市場の長期的な観察に基づいてレポート。
目次
序章 なぜこんなに外国人観光客が増えたのか
第1章 訪日外国人の増加がもたらす不愉快な出来事
第2章 日本人が知らない外国客の事情と胸の内
第3章 訪日外国人の大半はアジアの中間層
第4章 インバウンドは地域の生き残りのためにある
終章 オリンピックでの観光客の受け入れはどうなる?
著者等紹介
中村正人[ナカムラマサト]
インバウンド評論家。訪日外国人の国内外の動向とその増加が日本の社会にもたらす影響や変化を考察するブログ「ニッポンのインバウンド“参与観察”日誌」を主宰。日本の周辺、特に北東アジアの国境事情を紹介するウェブサイト「Bordertourism around Japan(国境観光を楽しもう)」の制作も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルミの鉄鍋
1
★3 そこに住んでる地域全体が回るからこそ観光が成り立つのに特定の人だけお金が回る仕組みはインバウンドでも何でもなくて本当に場貸しの商売だなと思った。今でこそ、コロナで人がやってくる事はほぼないが誰のためのインバウンドなのか考えないとそっぽ向かれそう。2021/09/18
きったん
1
買ってすぐにコロナが流行り出して、インバウンドの流行もガラッと変わったし読む意味ないかな〜と思い1年くらい積んでたけど、読んでみたら面白かったです。知りたかった中国人のマインドも分かりやすく、かつ今まで的外れな理解しかなかったなと気付きました。観光公害は問題だし実際イラついてたけど、爆買いブームに至る経緯、アジア人の国民性や政治政策なんかを知れば少なくとも納得はいくなーと思いました。他にも面白い話がたくさんあって、日本のこれからを考えるきっかけにもなったし読んでよかったです。2021/01/29
Jun Masuno
1
お仕事のこともあり、読みました。 様々な指標を用い、示唆にとんだ作品でした。 これからの取り組みに活かします❗️2020/02/21
148cm
0
メモ ①インバウンドを育てるべき3つの理由の一つ――インバウンドは若者世代の雇用を生む (旅のトレンドに敏感な若い世代の力) ②インバウンドビジネスに内在する残酷性 相手次第で自分の価値が変わる残酷さ2023/10/13
のらきち
0
地元で急激に外国人観光客が増えたころ、日本各地で白タク問題や百貨店で日本人向けの売り場がなくなる問題が多発していた。 インバウンドというワードは漠然と認識していたが、当時なにが起きていたか解説として非常によくわかった。2022/01/16