出版社内容情報
「人を殺してはいけない」は“いつも正しい”か?
韓非子、アリストテレスから、アドラー、サンデルまで。ロボットに「道徳」を搭載すべく、古今東西の思想を大胆に横断する!
私たちを待ち受けるロボット社会は「平和的共存」か、それとも――。
東京大学で工学部・医学部教授を兼務する気鋭のAI研究者が、人間と共存するうえで不可欠な「人間のモラル」をロボットに搭載すべく、その構造を工学的に解き明かす!
◎著者からのメッセージ
私は東京大学で、AIに「善悪の判断」を教える研究をしています。
そのためには、まず「人間の道徳がどのような構造で成り立っているか」を明らかにする必要があります。
医工学の考え方を道具にすれば、こうした「抽象的概念のモデル化」が可能です。
本書では、古代から近現代思想まで、古今東西の道徳思想がどのような構造で成り立っているかをフラットに分析・分類し、道徳システムの共通の原理を抽出していきます。
そのうえで、ロボットに搭載できる「道徳エンジン」をつくることが目標です。
さあ、さっそく講義をはじめましょう!
◎全6回の「オープンキャンパス形式」でスラスラ読める!
第1回講義 「人を殺してはいけない」という道徳は普遍的だろうか?
第2回講義 これまでの道徳思想を分類してみよう
第3回講義 そもそも「人を殺してはいけない」の「人」って誰だろう?
第4回講義 道徳をモデル化してみよう
第5回講義 道徳の階層を分類してみよう
第6回講義 道徳エンジンをロボットに搭載してみよう
≪各講義にオリジナルの「演習問題」、巻末に「演習問題のヒント」つき≫
著書:
『東大理系教授が考える道徳のメカニズム』KKベストセラーズ(2013)
『[図解]骨博士が教える『老いない体』のつくり方 実践篇』ワック(2011)
鄭 雄一[テイユウイチ]
著・文・その他
内容説明
「一人殺せば悪人で、百万人殺せば英雄」という誤ったフレーズは、なぜ出てくるのか?東大・ハーバード大で学び、東大工学部・医学部教授を兼務する著者が、古今東西の倫理・道徳から「人間の善悪」の基準を導き出す!
目次
第1回講義 「人を殺してはいけない」という道徳は普遍的だろうか?
第2回講義 これまでの道徳思想を分類してみよう
第3回講義 そもそも「人を殺してはいけない」の「人」って誰だろう?
第4回講義 道徳をモデル化してみよう
第5回講義 道徳の階層を分類してみよう
第6回講義 道徳エンジンをロボットに搭載してみよう
著者等紹介
鄭雄一[テイユウイチ]
医工学者/道徳哲学者。昭和39年東京都新宿区戸山生まれ。平成元年に東京大学医学部医学科を卒業、内科研修医および医員として勤めた後に、東京大学大学院医学系研究科に入学。在学中の平成7年に米国マサチューセッツ総合病院に留学し、ハーバード大学医学部講師、助教授を勤めた後、平成13年に東京大学に戻り、平成19年より東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻教授となる。平成28年より東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター教授を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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