聞きたいことを聞き出す技術

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594079253
  • NDC分類 809.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2000回超えの放送&のべ6800人超えのゲスト…
正統派報道番組「プライムニュース」の看板キャスターによる、究極の話術40!
≪「たてまえ」の政治家からも「本音」を引き出す極意!≫
はじめまして。「プライムニュース」のキャスターを務める反町です。
 自分で言うのも何ですが、僕はがさつです。
 ビジュアル系でないうえに、上着の下はいつも半袖だし、カメラ目線にはならないし、大声で笑うし、視聴者へのサービス精神にも欠けています。
「だから何だ、これが僕なんだ」と開き直っているわけではありません。
 自分なりにこの番組にとって必要なことは何なのかを考え、それはまず、ゲストの発言を本音に近づけることだという結論に達しました。
 そのために前取材をして、相手の本音をある程度押さえて番組に臨みます。番組中はゲストと向き合って、相手の目を見て話します。こちらが相手に対して興味を示せば、相手もそれなりの答えを返してくれることがわかりました。
 その真剣な向き合いを、電波を通じて視聴者に見てもらい、感じ取ってもらう。
 僕のがさつさは充分視聴者に伝わっていることでしょう。その分、少しは真剣さも伝わっているのではないかと思います。
 もしも茶番に見えたり中身が薄かったりしたら、視聴者は離れていったでしょうし、ゲストも出演してくれなかったのではないでしょうか。
 人にはできることとできないことがあります。とにかく僕は原稿を上手に読むことはできないし、見た目もどうしようもありません。しかしながら組織人として、命じられた役割は果たそうと思いますし、やる以上は納得いくよう、楽しくやれるよう、ベストを尽くすだけです。それが僕の仕事の基本でもあります。(中略)
 これまで僕は千人を超える政治家の人たちの話を聞き、平成二十一年から九年間は「プライムニュース」のキャスターとして、政治家に限らず、各界で活躍する多くの方々の話を聞いてきました。
 番組は平成三十年で十年目に入ります。よく続いていると思います。
 この九年間、月曜日から金曜日まで毎日二時間、ゲストの話を聞きながら自分なりに培ってきた仕事のノウハウがあります。
 なかでも本書は、「聞きたいことを聞き出す技術」についてまとめました。そのうちいくつかでも、読者の皆さんのお役に立てば幸いです」
         ――本書「はじめに」より




【聞きたいことを聞き出す技術】
・交渉にはまず事前に相手の要望や警戒をとらえる
・言いたいことを言ってもらって納得感を持ってもらう
・本音を引き出すためには「ずれたたとえ話」も有効
・質問は「前後」「上下」「左右」に振る
・時には「壁パス」を活用する
・「なるほど」のリズムで話を引きずり出す
・ずれた「たとえ話」で発言を修正してもらう
・分からない言葉は必ず聞く
・三回聞いても話してくれないときは話題を変える
・求める答えが返ってこなかったら「自分から謝る」
・自分の「筋書き」を持って入れば臨機応変に対応できる
・情報は自分から提供する……etc.

【目次】
第1章 相手の「本音」を引き出す
第2章「また話したい」と思ってもらえるか
第3章 質問の極意
第4章 相手に「敬意」を伝える
第5章 自分のやり方で「心を?む」


反町 理[ソリマチオサム]
著・文・その他

内容説明

2000回超えの放送&のべ2000人超えのゲスト…正統派報道番組「プライムニュース」の看板キャスターによる、究極の話術40。「たてまえ」の政治家からも「本音」を引き出す極意!あの人気番組はどうやって生まれるのか、楽屋話満載!

目次

第1章 相手の「本音」を引き出す(「オンレコ」を「オフレコ」に近づける;事前に「ゴール」を把握しておく ほか)
第2章 「また話したい」と思ってもらえるか(信頼関係を損なう決定的な「とどめ」は絶対刺さない;相手から「ボーダーライン」を越えさせる ほか)
第3章 質問の極意(信頼関係はたった一度で崩れることもあると認識せよ;「話をしてくれない人」には「壁パス」が有効 ほか)
第4章 相手に「敬意」を伝える(話を促す「なるほど」の使い方;「自分から謝る」ことの効用 ほか)
第5章 自分のやり方で「心を掴む」(話をきれいにまとめる必要はない;ルールに縛られないことも必要 ほか)

著者等紹介

反町理[ソリマチオサム]
1964年4月26日神奈川県生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒。青山学院大学大学院国際政治学修士課程修了。フジテレビ報道局で、カメラマンやワシントン特派員として取材に当たる。政治部で、首相官邸担当キャップ、デスク、政治部長を務める。2017年7月1日から報道局解説委員長。2018年4月から新番組「プライムニュース」(フジテレビ)のキャスターを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

matsu04

17
BSフジ・プライムニュースのキャスターを務めた反町氏が9年間を振り返る。生放送番組で大物政治家等から本音に近い発言を引き出すためのハウツー本のような構成であるが、氏の人柄がとてもよく出た内容となっている。で、テレビを見ていてそうではないかと思っていたのだが、彼はやはり、上着の下は年中(冬場でも)半袖シャツだったらしい。2018/06/19

kanaoka 57

7
私にとって、政治力学は理解できても、政治家業や政治家の行動原理については、何とも理解しづらい。 著者(プライムニュースのキャスター)は、政治家を知り、そこに敬意を置き、熱意をもって取り組む。そして豊富な経験から練りだされた聞き出す技術。まさに天職であり、真のプロフェッショナルである。2020/01/16

4
どの職業にも言えることだが、聞きたいことを聞き出す技術は成長するために大事になる。建前と本音の中身について政府との対応がある著者の例を挙げて書かれている。表芸になることについても取り上げている。事前にゴールを把握しておく必要があり、政治家の本音は事前に取材が必要となる。対局を読むには知識が不可欠だ。相手からボーダーラインを超えてはいけないのは自分に言い聞かせる必要がある。石破氏に対して個人的興味も入れつつ、繋がりを持っているのは凄い。2018/03/09

ane

3
最初は「なるほど」ばかり言ってるオジサンいるなぁ、となんとなく見ていたBSプライムニュース。しかしこれが癖になる。なるほどと言いながら、かなり突っ込んで政治家らの大物ゲストの話しを引き出している。本では反町氏の番組での極意や技、番組への思いが良く伝わってきます。2018/06/04

こすひな

3
聞きたい事を聞き出す技術という一見ハウツー本のようなタイトルではあるが、中身は自身の番組であるプライムニュースでやっていた経験則、心掛け、自身の信条などが記されている。 具体論として役に立つのは「自分なりの筋書きを用意してメモを取らないと咀嚼に時間がかかって結局台本通りの話に終始してしまう」という所だろう。事前取材をする事、メモを取る事、聞きたい事を予め考えておいて筋書きを用意する事というのが大事だと筆者は伝えたかったのではないかと思う。2018/03/22

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