内容説明
行き場のない子どもたちのため、40年にわたって自宅を開放し、毎日無償で手料理を振る舞い続けた「ばっちゃん」こと中本忠子さん(83歳)。ひとはばっちゃんを「広島のマザー・テレサ」と呼ぶ。「大人は信用できない」と口をそろえる子どもたちが、なぜ「ばっちゃんだけは信用できる」のか。365日24時間、子どもたちを受け止め続ける「ばっちゃん」。広島に赴任してから、ばっちゃんを8年間追い続けたNHKディレクターが、子どもたちの置かれた状況、ばっちゃんの子どもたちへの接し方、その言葉や行動をつまびらかに記す。
目次
第1章 いろんな“はじまり”(取材のはじまり;はじめての保護観察所 ほか)
第2章 子どもたちが生きている世界(威嚇する子どもたち;子どもの本音 ほか)
第3章 子どもに届く“声”とは(大人嫌い;「善」「悪」の階調(グラデーション) ほか)
対談 なぜ続けてこられたのか?―伊集院要(NHKディレクター)×ばっちゃん(中本忠子さん)
第4章 罪を犯した者の居場所(唯一気にしている数字;「排除する社会」の危険 ほか)
著者等紹介
伊集院要[イジュウインヨウ]
1978年、宮崎県小林市生まれ。新潟大学農学部卒業後、番組制作会社、フリーを経て、2009年NHKに中途入局。広島放送局放送部、制作局文化・福祉番組部を経て、現在、仙台放送局放送部デスク。福祉ネットワーク「心を映す連続画」でヤングクリエーター賞、ふるさと発スペシャル「ばっちゃん引退」で放送文化基金賞、ゆふいん文化・記録映画祭松川賞受賞。その他、ハートネットTV、NHKスペシャル「見えず聞こえずとも」などを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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