出版社内容情報
穏やかな、あるいは荒々しい神秘的な仏像の数々。
なぜ、見る者の心を落ち着かせるのか。
日本全国の最高水準の仏像を一挙公開!
西洋美術にも造詣が深い著者が、仏像に祈りを込めてきた
日本人の心象風景も踏まえ紹介する珠玉のガイドブック。
見る人に感動を与える美仏の数々
浄楽寺『不動明王』(神奈川)――力強く攻撃的な「醜さ」の理由とは?
新薬師寺『迷企羅』(奈良)――仏教が卑しいとする「怒り」をなぜ現している?
興福寺『維摩居士』(奈良)――病に侵された僧侶の姿は何を伝えているのか?
願成就院『毘沙門天』(静岡)――仏像はそれぞれの土地との深い関係がある
三十三間堂『摩和羅女』(京都)――世界で最も秀逸な女性像は痩せた老女である
永観堂『阿弥陀如来』(京都)――仏師が伝えようとした仏教の教えを読み解く
熊野神社『成島毘沙門天』(岩手)――日本一巨大な毘沙門天は坂上田村麻呂!? 他
内容説明
穏やかな、あるいは荒々しい神秘的な仏像の数々。なぜ、見る者の心を落ち着かせるのか。西洋美術にも造詣が深い著者が、仏像に祈りを込めてきた日本人の心象風景も踏まえ紹介する珠玉のガイドブック。最高水準の仏像を一挙公開!
目次
この世を救う聖徳太子の像―法隆寺夢殿『救世観音』像
東京にある7世紀の釈迦像―深大寺『釈迦如来』像
輝ける薬師寺の聖観音―薬師寺東院堂『聖観世音菩薩』像
厳かな當麻寺の四天王―當麻寺金堂『増長天』像
語りかける白鳳の維摩像―法隆寺五重塔『維摩居士』坐像
あどけない奈良の少年の像―興福寺国宝館『沙羯羅』立像
日本のみほとけのお姿―興福寺国宝館『須菩提』立像
荘厳なる東大寺の中心観音―東大寺法華堂『不空羂索観音』像
天照・月読が、日光・月光菩薩―東大寺法華堂『日光菩薩』『月光菩薩』像
千本の手を広げる天平の代表仏―葛井寺『千手観世音菩薩』坐像〔ほか〕
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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