なぜ世界は日本化するのか

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なぜ世界は日本化するのか

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594076825
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

迷うことはない! 日本は「日本らしさ」を追求すればいい――
アメリカではトランプ大統領が誕生し、イギリスはEU離脱を決定、世界はグローバリズムの時代から大転換期に入った。
グローバリズムの波に乗り遅れまいとしてきた日本はどうすべきか?
トップ経営コンサルタントとして日本と世界のビジネス現場を見てきた著者は、25年以上前から「世界は日本化する」と発信してきた。日本は「より日本であり続ける」という一点を追求すれば、世界の中で存在感ある国であり続けることができる。
混迷の時代、すべての日本人に希望と自信を与える新たな日本論!



はじめに――東京五輪で男子400mリレーは?日本化?する
世界中に衝撃を与えたリオ五輪男子400mリレー日本代表
日本チームの?リレー革命″が世界に広がる/世界は日本化する

第1章 世界が憧れる?日本人″という社会資本
第1節 なぜ新幹線や山手線は日本でしか走らせられないのか
「経済とは移動である」ということを知っていた日本/日本の新幹線が世界一の理由
日本の新幹線網を支える社会資本とは?/「降りる人が先、乗る人が後」という技術
どうすれば?日本人″を作れるのか
第2節 なぜ日本には老舗が多いのか
ちょんまげをあっさり落とした武士たち/奴隷制を導入しなかった日本
第3節 日本人の感性に世界が近づいている
ゴッホもモネも浮世絵を手本とした/伊勢神宮に参拝する中国人
前回の東京五輪、訪日外国人は何人だったか/なぜ上野公園の桜並木は外国人をも惹きつけるのか

第2章 日本人を作った歴史、教育、リーダーのあり方
第1節 世界一長い歴史が日本人を育んだ
歴史の原点は「十七条憲法」/蒙古襲来/天下泰平の時代と天変地異/外国人が見た日本
第2節 日本の教育水準は江戸時代から世界最高だった
「騙されるな」と教えた外国人、「騙すな」と教えた日本人/親から受けた恩は子に返す/教育とは公事なり
「読み、書き、そろばん」が育んだ識字率の高さ/ノーベル賞に見る日本人の特性
第3節 日本のリーダー、天皇
世界一大きな墓、仁徳天皇陵/世界最古の王朝である皇室/リーダーとは父であり、母である
天皇は国民の大きな縁/世界で最も繁栄、永続、安定している組織は?
日本のリーダーが大事にしてきた三つの要素

第3章 世界を席巻した日本的経営
第1節 敗戦からの復興
生き残った大正生まれの人々の使命/航空技術者が作った新幹線、自動車、バイク
「全体善を考える」特性/農耕定住型の安定継続社会が育んだ国民性
第2節 日本を解体しようとしたGHQ
GHQによる?縁″の解体/神話を捨てさせられた日本人/四大指令で教育を解体
個人の利益を国家の利益に隷属させてはならない
第3節 誰かのために死ねるか
かつて日本人は特攻をした/海外での特攻隊の評価
第4節 日本的経営はどこが優れていたのか
日本の稟議制度は決まった後が速い/非明示的指示で動ける日本人/世界語になった?カイゼン″
個人主義と集団主義/質を追求するなら終身雇用になる/日本の企業文化が?社縁″を育んだ
第5節 発動したWGIP
終身雇用、年功序列、企業別組合批判/日米貿易摩擦/日本人らしさを破壊した成果主義
「グローバルスタンダード」という和製英語/終身雇用制を捨てた日本企業/日本を代表する企業による派遣切り

第4章 グローバリズムの波に呑まれた日本
第1節 日本人という社会資本の劣化
運転台に足を乗せて新幹線を運転/日本社会は劣化している?/「ダメなことはダメ」と言えなくなった
グローバリズムとは何か/市場主義を問題視したマルクスの先輩
パート化、マニュアル化、コントロール化で大量生産/自発を大切にしてきた日本人/福祉を放棄した日本企業
第2節 日本人は何のために働いてきたのか
見失った?働く目的″/マルクスにも学ぶべきところがあった
非正規雇用社員とブラック企業の増加/働き甲斐、人間の尊厳、誇りの喪失
第3節 強い企業を創ろうとすれば100年かかる
アメリカで生まれたマーケティングとブランディング/短い時間で合理的に価値を創る方法
日本人なら?のれん″を守れ/のれんを作るには100年の営みが必要/大衆から個衆の時代へ

第5章 反グローバリズムに向かう世界
第1節 アメリカ国民の苛立ち
お客様の喜びを実感できない時代/?縁″の価値に気づかされた東日本大震災
アメリカで流行る「ローカル」「コミュニティ」/?国縁″を失ったアメリカ国民
第2節 トランプ大統領誕生とイギリスのEU離脱が示すもの
「メキシコの国境に壁を建てよ!」を支持したアメリカ国民/イギリスのEU離脱の衝撃
「メリー・クリスマス!」が言えなくなったアメリカ社会/「この国には公正で中立的なバカが多すぎる」
「メリー・クリスマス!」が戻ったトランプ後/グローバリズムのうそ臭さ

第6章 日本は「日本らしさ」を追求すればいい
第1節 伝統的な商業道徳の再評価
グローバリズムの限界/石田梅岩の石門心学/「富の主は天下の人びとなり」/日本の商業道徳が世界を救う
第2節 日本がアジアの国々から愛される歴史的な理由
東南アジアの人々が信頼している国は?/日本がアジアを欧米から解放した
自分の国を「いい国だ」と言う人は右翼?
第3節 歴史は祖先からのラブレター
事実をいくら並べても真実にはならない/歴史に学ぶということ/吉田松陰の「士規七則」
松陰はたった1年しか教えていなかった/「志を立てて以って万事の源と為す」

おわりに--我々は日本人らしく生きていけばいい
日本人としての垂直軸を取り戻す/「未来への恋文」を次世代に届けよう


佐藤 芳直[サイトウヨシナオ]
S・Yワークス代表取締役。1958年宮城県仙台市出身。早稲田大学商学部卒業後、船井総合研究所に入社。20代から一躍トップコンサルタントとして圧倒的実績をあげる。1994年、当時の上場企業最年少役員に就任し世間の注目を集め、舩井幸雄氏に「10年に一人の天才コンサルタント」と言わしめた。2006年同社常務取締役を退任、株式会社S・Yワークスを創業。30年以上にわたるコンサルティングでは、歴史観、そして歴史の中に観る日本の強さを学ぶことこそ、企業の強さを生み出す根源であると唱えている。また、人間の教育は歴史に学び、その歴史の中から未来に手渡す種を探し出すことだと語る。その考え方には多くの熱烈なファンがおり、年間300回以上の講演会には、多数の教育者、行政関係者、そして父親、母親の姿がある。著書に『日本はこうして世界から信頼される国となった』『役割 なぜ、人は働くのか』(以上、プレジデント社)、『外国人に伝えたくなる 美しい日本人の姿』(すばる舎)他。

目次

第1章 世界が憧れる“日本人”という社会資本
第2章 日本人を作った歴史、教育、リーダーのあり方
第3章 世界を席巻した日本的経営
第4章 グローバリズムの波に呑まれた日本
第5章 反グローバリズムに向かう世界
第6章 日本は「日本らしさ」を追求すればいい

著者等紹介

佐藤芳直[サトウヨシナオ]
S・Yワークス代表取締役。昭和33(1958)年宮城県仙台市出身。早稲田大学商学部卒業後、船井総合研究所に入社。以降、コンサルティングの第一線で活躍し、多くの一流企業を生み出した。平成18(2006)年同社常務取締役を退任、株式会社S・Yワークスを創業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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