出版社内容情報
日本の海を日夜守り続ける海上保安官。
過酷な任務を支えるのはやはり、食事です。
海上保安官が船内で食べる食事は「船飯(ふなめし)」と呼ばれ、
テレビや新聞で取り上げられるたび、話題となっています。
船飯は、巡視船艇内のキッチンで、主計科に所属する主計士によって作られます。
そのメニューは主計士ごと、船ごとに異なり、さらには全国11の管区ごとの特色が出ていて、おいしさも魅力もいっぱい!
“海猿”たちをとりこにする、いま話題の船飯レシピを初めて一冊にまとめました。
さらに、巡視船のキッチンにも潜入!
「船飯」の魅力と海上保安官の仕事に迫ります。
揺れる船内で調理する主計士たちの苦労がしのばれる、船飯事件簿も必見!
公益財団法人海上保安協会[コウエキザイダンホウジンカイジョウホアンキョウカイ]
海上保安庁[カイジョウホアンチョウ]
内容説明
管区ごとのご当地メニューも楽しめる厳選52品。味の領海は僕らが守る。海猿たちのスタミナごはん!
目次
第1章 巡視船「くりこま」のキッチンに潜入!(海上保安官の1日に密着!)
第2章 みんなの大好き!船飯ベスト10(牡蛎天丼;スタミナ麻婆焼きそば ほか)
第3章 海保のご自慢!とっておきカレー(牛すじ肉のカレー;特製ドライカレー ほか)
第4章 ひと皿で満足!どんぶり&麺(監獄和牛ステーキ丼;焼き豚玉子飯 ほか)
第5章 ご飯がすすむ!和・洋・中のおかず(秋鮭の唐揚げの野菜あんかけ;せんざんき風鶏の唐揚げ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
プル
22
そうか…シケのことを考えながら作らなきゃいけないのね。レシピ集でもあり、主計士のちょっとした経験談なども盛り込まれた内容でした。本屋にはなく、図書館の本を借りました。レシピは斜め読みして、主計士の話を読むだけならば、すぐに読めてしまえる本でした。2017/02/18
桜父
21
北海道から沖縄まで管轄している各管区保安庁の「船飯」をカラー写真で紹介しています。各管区の選りすぐりの船飯はどれも美味しそうで夜に読むのは危険でした。(笑) 船飯の作り方も載っていて、どれか作ってみたいと思いました。15分で食事を終えるとは驚きでした。海上保安庁のあるあるも読めて楽しい1冊でした。 2016/11/16
なっちゃん
16
夕飯のおかずにも良いものがいっぱい。おいしそうだった~。2018/02/14
きゅー
16
海上保安庁の巡視船、巡視艇内で作られているご飯を紹介。 船内で調理を行うのは主計課職員の仕事。彼らは主に庶務や経理、調理等を担当しているそうだ。事件事故が起きたときにすぐに出動できるよう、海上保安官は食事を基本的に10分以内で済ますとのこと。そのため短時間で美味しく、スタミナがつくよう配慮を込めて料理されている。牡蠣天丼、鶏肉のチャーシュー、スタミナ麻婆焼きそば、ローストビーフ等々飽きずに食せるよう相当の工夫が凝らされている。本書では主計課職員の仕事や料理が紹介されているが、頁数が少ないのは難点だ。2017/07/31
猿田彦
12
鶏骨付きももが1本入っていたりとてもボリュームがある食事です。美味しそうで味わって食べたい食事なのに10分で食べ終えなくてはならないことや、船の揺れによっては包丁や作った食事さえ飛ぶ過酷な環境の中での調理に驚きます。それでも働く仲間のために一生懸命献立を考え、安全を配慮しつつ工夫して調理する主計士の仕事は船員の活力を生み出す重要な仕事であることが伝わってきます。意外だったのは調理場の広さです。時に3週間もの長い航海があるなかで、食べることをおろそかにしない気配りがうかがえます。興味深く読了しました。2017/08/22