扶桑社新書<br> ダライ・ラマと転生―チベットの「生まれ変わり」の謎を解く

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扶桑社新書
ダライ・ラマと転生―チベットの「生まれ変わり」の謎を解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594075033
  • NDC分類 180.9
  • Cコード C0295

出版社内容情報

<内容>──チベット僧の転生相続制を20年にわたり取材……── 
1990年チベット密教の大本山ギュメにおいて、ロプサン・ガワン師(1937‐2009)について密教を学び始めた日本人、平岡宏一氏(現・清風学園校長)は、師を看取り、2014年、恩師の「生まれ変わり」とインドのガンデン大僧院で再会した。この貴重な場面にも同行した著者が、20年にわたる関係各位への取材、清風学園に所蔵されている記録映像、チベット語史料に基づき、ダライ・ラマ法王を頂点としたチベットの僧院社会の構造、高僧が死後も生まれ変わり、施主や弟子の下に戻って教えを継承する転生相続を明らかにした書。

<本書の特設サイト>
https://sites.google.com/site/dalailamatensei/home



<構成>

プロローグ

◆第一章 中国に滅ぼされた観音菩薩の国

仏教の転生思想
理性的なチベット仏教
ダライ・ラマの来世
観音菩薩の化身ダライ・ラマ
ロプサン・ガワン先生の生まれた時代
人民解放軍の侵攻
チベット蜂起
インド亡命の過酷な旅
「解放」という名の侵略
ネール首相の保身

◆第二章 チベット亡命政府と難民社会

バクサ難民収容所での僧侶たち
難民社会の民主化
ウツにならないチベット人
僧院社会の立て直し
僧院の教育システム
兄との再会
七回地獄に落ちる「破戒」
病と貧困の日々
高僧の寿命を延ばす
博士になる

◆第三章 チベット密教の世界

ダライ・ラマが決める高僧の進路
密教経典とその継承者たち
ギュメ密教大学のヒエラルキー
出世の頂点、ガンデン座主への道

◆第四章 日本人の弟子と施主

平岡英信と清風学園
日本人とチベット密教の出合い
お金は本尊が集めるもの
「研究」から「求法」へ
生涯の師との出会い
外国人が受ける逆風
魚が水面から飛び出すように
騒乱の1989年
日本から来た大施主
全ての宗教は共通の真理を語る
奇跡の否定
善行もその器でなければ害に
生き方の手本を示すのが僧侶

◆第五章 ガワン先生の死と再生

叔父の生まれ変わり
死の瞑想
「グヒヤ・サマージャ」の哲学の伝授
日本での闘病生活
ダライ・ラマとの来世の約束
三度目のチベット蜂起
「グヒヤ・サマージャ」の行の伝授
最後の謁見
インドへの帰還
再会の約束
護摩壇で焚きあげられる遺体
再生への祈り
ダライ・ラマ政権の終焉と東日本大震災
転生に関するガイドライン
生まれ変わりの探索と認定
ネパールに生まれた転生者
ガンデン大僧院での即位式
ガワン先生との再会
生まれ変わりの出来不出来
ダライ・ラマ法王、八十歳のスピーチ

エピローグ


石濱 裕美子[イシハマユミコ]
著者/石濱裕美子(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)早稲田大学大学院文学研究科史学科(東洋史学専攻)後期課程単位取得退学。文学博士。日本学術振興会特別研究員を経て現職。チベット仏教世界(チベット・モンゴル・満州)の歴史と文化を研究。著書に『図説チベット歴史紀行』(河出書房)、『チベット仏教世界の歴史的研究』(東方書店)、訳書に『ダライ・ラマの仏教入門』『ダライ・ラマの密教入門』(ともに光文社)ほか

内容説明

ある日本人が出遭ったチベット僧と奇跡の「転生」物語。生死のシステムに迫る必読の書!門外不出の秘法がこの一冊に!

目次

第1章 中国に滅ぼされた観音菩薩の国(仏教の転生思想;理性的なチベット仏教 ほか)
第2章 チベット亡命政府と難民社会(バクサ難民収容所での僧侶たち;難民社会の民主化 ほか)
第3章 チベット密教の世界(ダライ・ラマが決める高僧の進路;密教経典とその継承者たち ほか)
第4章 日本人の弟子と施主(平岡英信と清風学園;日本人とチベット密教の出合い ほか)
第5章 ガワン先生の死と再生(叔父の生まれ変わり;死の瞑想 ほか)

著者等紹介

石濱裕美子[イシハマユミコ]
早稲田大学文学研究科史学科(東洋史学専攻)後期課程単位取得退学。文学博士。日本学術振興会特別研究員を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。チベット仏教世界(チベット・モンゴル・満州)の歴史と文化を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Åκ

4
世界は何故、チベット問題に目をつぶって来たのか。ダライ・ラマは、中国にさえ、発展途上の中国を非難してはならないと言う。共産党より長生きするよ、意味深な一言と思う。チベット仏教は、人間として守り続けなければならない素晴らしい叡智である。2017/09/13

くるた

4
チベット仏教の成り立ち、“国”という視点でみるチベット、僧侶たちの暮らしと師弟制度、転生について。これらについて、とても丁寧に易しく書かれています。教義はよくわからないけどチベットの現状に同情している、ダライ・ラマが好きという人(私です)にはとても読みやすい本です。転生制度をまさしく“制度”として機能させているチベット仏教社会は、密教という神秘主義的イメージに反して、非常にシステマティックな集団だと思います。ダライ・ラマの他宗教を尊重する姿勢や、実は理系脳?と思わせる言動の数々、やっぱり魅力的です。2016/11/24

やしの実

2
#2016年9月1日第1刷発行で読みました #★★★★★ * チベット僧の転生相続制を20年にわたり取材 * #1990年チベット密教の大本山ギュメにおいて、 ロプサン・ガワン師(1937‐2009) #について密教を学び始めた日本人、 #平岡宏一氏(現・清風学園校長)は師を看取り、 #2014年恩師の生まれ変わりとインドのガンデン大僧院で再会した。 #この貴重な場面にも同行した著者が、 #20年にわたる関係各位への取材、 #清風学園に所蔵されている記録映像、 #チベット語史料に基づき、 #ダライラマ法王2016/11/05

Hisatomi Maria Gratia Yuki

2
タイトルと副題の「チベットの『生まれ変わり』の謎を解く」からオカルト本のように思いきや、中身はチベット仏教の転生の謎よりも、チベット僧師弟の熱くて厚い関係が描かれる。なお、前半はチベットがどう亡国し、チベット亡命政府がどう成立し、運営されているかがわかる。チベット仏教の高僧の、自身の死に際しての態度には、先日見舞った点滴のみで生きているはずの老齢の修道女が、朗らかにお喋りしつつ、頻りに「あなたたちの幸せをお祈りします。わたし、それしかできないから」と笑っていたのを重ね合わせ、信仰の力の共通性を思った。2016/09/14

カムナビ

1
友人に勧められてかなり前に購入してやっと読み始めていたら、新聞に≪昨日ダライ・ラマが京都で講演≫との記事が!しかも、わたくし、今は帯広ではなくて京都にいてる。シンクロしとるな。内容は転生のこと。学生の頃に、ダライ・ラマは生まれ変わりで継承されていくと聞いて度肝を抜かれたが、本書で他の高僧たちも転生して引き継がれると知ってさらに驚いた。ダライ・ラマの弟子の高僧ロプサン・ガワンの転生がそのチベット僧としての生きざまとともに紹介されている。俗世間で生きる我々とは全く違う生き方です。2016/11/11

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