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風来鬼語―西村賢太対談集〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594073992
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

小説書きにまつわる話のあれこれ。無頼の私小説書きによる、ヒントに満ちた多彩な話。

目次

藤野可織―平凡な人生、奇妙な小説
永渕洋三―憧れのプロ野球選手との三十五年後の邂逅、と秘話
友川カズキ―西村賢太という文学について
信濃八太郎―イラストレーターと私小説書き、それぞれの創意思案
勝又浩―私小説は精神の自爆テロ
真梨幸子―ボードゲームと再現フィルムの小説
西加奈子―「私」に関する問題
江上剛―物書きの息遣い、省略への意識
能町みね子―書くための、型と不安と慣れと欲

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

選挙ウォッチャーちだいそっくりおじさん・寺

77
西村賢太対談集第3冊目。主にこないだ休刊した扶桑社の文芸誌『エンタクシー』で行われたもの。対談相手は藤野可織、永渕洋三(元プロ野球選手・パリーグ)、友川カズキ(歌手)、信濃八太郎(イラストレーター、「はったろう」と読むとは知らなかった)、勝又浩、真梨幸子、西加奈子、江上剛、能町みね子の9人。読んでいて思うのは、やはり『エンタクシー』誌上でやった対談は大概面白い。休刊を改めて残念に思う。一番面白かったのは永渕との昭和のプロ野球裏話。大沢親分の実像など興味深い。西加奈子との対談も二人の個性故に面白かった。2016/02/05

澤水月

11
勝又浩との私小説創作に対するがっぷり四つな文壇四方山、落とされたとはいえツツイdisはちょい意外、笑犬樓とか日乗に影響あるものかと。友川カズキや装画ほぼ手がける信濃八太郎とのぶっちゃけ話面白すぎる(「苦役」が文字だけ装丁なのは担当者と暗闘…)。腹を割って話す相手とそうでない方の温度差見えるのも味。これで自分の賢太本は最後だなんて…まだ何か書いていると思いたい! 探偵もの習作とか2/4に出ないかな 読了11/132023/11/17

ちゃかぱん

8
・日本の一人称ワタクシは、ヨーロッパのアイとは違うのね。日本の一人称はも話していて親しくなってからでは僕でいいけど、初対面だったら、わたくしは勝又ともうします、と相手によって変わる。これが基本的に日本語の一人称であり自我の形。場面によって関係によって、どんどん変わる。これが日本の一人称の基本的な性格。ところがヨーロッパは王様と乞食がしゃべっても、お互いアイひとつ、固定していて絶対に動かない。(本文勝又浩と対談より)2016/01/07

ぽー

4
作家のなかに西村賢太が子供の頃好きだった日ハムの永渕洋三が対談相手としていてうける(笑) あの頃の日ハムなら普通は張本、千藤、高橋一三などだろうに渋いなあ。居酒屋「あぶさん」を佐賀でやっているということで、四谷三丁目と福岡の「あぶさん」には行ったことあるのだけど関係なかったんだなと。 あとは能町みね子が東大でというのも意外なようなわかるような。2016/02/29

nezumi

3
【稀有な対談の芸】藤野さんや、勝又さん、西加奈子さんといった同業者と話しても無論面白いが、友川カズキさんや、元プロ野球選手の永渕さんなどと話してもとても面白いのが西村賢太という人の凄い所だろう。 また西村氏を通じて、友川カズキ氏の西村賢太考察を勝又氏が間接的に評していたりと対談集としても面白い作りになっている。2023/07/25

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