内容説明
福岡では有名な美少年だった坂口光四郎は、ファンの一人が勝手に応募した雑誌のオーディションをきっかけに、仮面の特撮番組「天空仮面」の主役が転がり込む。1年間も続いた人気ヒーローのイメージが払しょくできず、だんだんと俳優の仕事が減っていく光四郎だったが、次第に「天空仮面」をもう一度撮りたいという思いが強くなっていく。
著者等紹介
瀬崎智文[セザキトモフミ]
プロデューサーとして、主に東映の作品や横山光輝の作品を手掛ける。商品化、CM、映像、アニメーション等と、活動範囲は幅広く、数多くの実績を持ち、その他ジャンルでのプロデュースも行う。東映版「赤影」主演俳優、坂口祐三郎の肖像権および、著作権の責任者を務め、その他「赤影」関連の商品化、プロデュースも多数。エンターテイメント作家として、書籍を含め、オリジナル作品の制作にも力を入れている
沢村光彦[サワムラミツヒコ]
長崎県生まれ。大学卒業後、広告、映像関連企業に勤務。96年、プレイステーション用ゲーム「金田一少年の事件簿」のシナリオ執筆を契機にフリーランスとなる。以降、主としてゲーム、アニメ作品の脚本に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
64
「仮面の忍者赤影」の赤影、坂口祐三郎さんと原案の瀬崎智文さんとの出会いから別れをモデルにしたフィクション。「赤影」は小説の中では「天空仮面」と置き換えられ、その呪縛から逃れられない坂口光四郎が主人公。小説内での番組の放送時期が現実とは変えられていたり、主人公の坂口光四郎がかなり傲慢な性格として描かれたりしているけれど、綴られている坂口さんや瀬崎さんの想いは真実であり心に刺さるものだと感じました。読んで良かった1冊です。2024/01/05
ユカイ
4
有名な特撮の俳優を題材にした小説。俳優に色がつくってことがもたらす悲劇って感じ。どこかで元ネタの赤影見ようかなとの気持ちになった。(あとその後の作品も少し。)2020/11/21
りゃーん
0
私の世代で、主演「赤影」にハマっておたくはいない。 未だ生まれていないかったからで、故にひと回り上の世代、永野護や今川泰宏の作品ではその影響が見受けられる。 だが私はTVの懐古特番で、坂口祐三郎を観た折に「『赤影』は仮面ライダーやウルトラマンと違って、兄弟出さなかったから廃れたんだよ」と発現しており、なんか引っかかり、そのうち忘れたが、本書の存在でそのシーンを思い出したのだ。 岸田森・平田昭彦のような特撮が心から好きな役者バカでもなく、篠田三郎やオダギリジョーのような特撮をステップに役柄を増やせるワケ2015/12/26
-
- 和書
- 恨みっこなしの老後