内容説明
シェンナは“サイネット”から離脱し“スノーダンサー”の群れに亡命したその瞬間から、ホークにどうしようもなく魅了されてきた。胸を焦がす一途な想いがようやく成就したそのとき、彼女は冷たい炎を操るXサイとしての自らの宿命と直面することに。しかも“純粋なるサイ”による大規模な軍事攻撃計画が発覚、群れは最大の危機にみまわれる。彼らを待ち受ける過酷な試練とは?ホークとシェンナに加えシェンナの伯父ウォーカーと群れの治療師ラーラの恋愛も展開。巻末には特別短編を収録!
著者等紹介
シン,ナリーニ[シン,ナリーニ] [Singh,Nalini]
フィジー生まれ。ニュージーランドで育ち、日本で3年間すごす。2003年にデビュー。パラノーマル・ロマンス“サイ=チェンジリング”シリーズでベストセラー作家となり、数々の賞に輝く
河井直子[カワイナオコ]
関西学院大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
108
戦士として生きる事を運命づけられた恋人たちは、戦いの中でお互いの絆を深めていく。過去と決別できないホークには未来の扉も閉ざされたまま。それでもシェンナへの愛を貫くため今を生きると決意する。これに対してシェンナは、自分が放つ死の炎を止める術がない事に絶望し、独り群れから去っていく。再び二人が出逢ったまさにその時、敵の殺戮者たちが軍勢を率いてやって来た……。シリーズ屈指の大作で、他にも愛を育むカップルたちが情熱的に描かれる。第一作のカップルに愛の結晶が誕生。アクションでありながら、酔うほどの愛に溢れた物語。2016/04/19
イヴ@乗馬に夢中
21
一気読み!面白かった!! ホークがかっこいい!!ホークの過去もはっきり。アルファってルーカスもだけど性欲半端ないね。シェンナって最強だけど下巻では試練あり。パワー放出したり大変だった。 ラストのサンフランシスコを滅ぼそうとするヘンリー率いる(純粋なるサイ)と守るみんなとの戦い、同時にシェンナの戦い!見事だった。読むのが止まらなかった。ラーラとウォーカーも伴侶になってよかった。この家族、伴侶、戦争といった世界が上手く書かれていてハマりそう。この上下巻は再読したい。上下巻通して鼠、鷹チェンジリングが仲間入り2018/07/06
ベルるるる
14
上下2巻に渡ってイチャイチャするホークで、さすがに参りました。「過ぎたるは及ばざるが如し」だと思う。あちこちのイチャイチャを削った方が群れの危機や、シェンナの能力の凄さとかが際立ったように思える。 全てがあまりにうまくおさまり過ぎた気もするけど、ロマンス小説はハッピーエンドがお約束。このお約束があるから安心して読めるし、癒されたい時はとっても便利。2015/10/04
harutamano
9
下巻もよいよー。モフモフ!そしてウォーカー!いいよいいよー!2020/04/02
trink
7
きのう感想せっせと書いたのに消えてる〜。サイの本気度が増して、ついに戦争へと突入してしまった巻。戦いもさることながらロマンスもぎゅうぎゅう詰めでした。愛に生きる種族=愛が最大の弱点というところも盛り上がる要因ですよね。"胸に10分かかる"ホークはやっと折れてくれたか…といったところですが、ウォーカーのロマンス♡いい♡シェンナを生かす設定は、ナリーニなんとかひねり出したなと思いましたが、その結果の群れの様子がすごくおかしくて笑っちゃうのでぜんぜんOKです。2016/06/08