扶桑社ミステリー
世にも不思議な物語―世界の怪奇実話&都市伝説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594070939
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

平凡な日常からほんの一歩踏み出すと、そこには世にも不思議な世界が待っている。どこまでもまとわりつく幻覚、憑依する悪霊、女教師と自動筆記、少女を翻弄する千里眼、運命を狂わす予知夢、戦場を照らす謎の光、そして行方不明のグライダー…。60年代のアメリカTV界で人気を博した超常現象再現番組“世にも不思議な物語”。本書は、この番組で扱われた怪奇実話&都市伝説のなかから選りすぐりの話を集めたファンタスティックな傑作短編集である。

著者等紹介

尾之上浩司[オノウエコウジ]
翻訳家・文芸&メディア評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

57
実話系と銘打たれているが、最近の実話怪談が向こうからこちらへと侵入してくるかのようなのに対して、本書で描かれているのは日常のあわいから別な世界へ落ち込んだかのよう。主題も予知夢や霊の訴え等、懐かしいようなものばかりなのもそれに拍車をかけている。内容は二つと同じ話は無く、バラエティに富んでいるんですけどね。面白く思ったのは「再会」「サリーに出会ったときは」「魔女と呼ばないで」あたりかなあ。切なかったり癒されたりで単純に怪談の範疇に入らない話ばかりだけど。巻末の対談、とくに平山夢明は違った意味で壮絶だった。2015/12/07

Kouro-hou

17
元祖実話怪談海外ドラマ「世にも不思議な物語」ノベライズ10話。何せ1960頃の番組なので白黒ドラマでしたし現在とは世相も違いますが、正体不明、オチが無い話があるという辺りは今の怪談にも通じてます。現実ってそんなモノだよね!イイ話ダナーとか因果応報モノが多目。戦争で負傷、死亡する将校の幻を見た女性が、まだ入隊前の彼と出会ってしまって予知夢を回避しようと頑張る「夢の結末」は、やたら彼のイケメンっぷりが強調されていてイケメンは得だなぁと思ってしまう自分がイヤです。余韻を粉々にする平山さんの巻末対談も楽しいw2014/09/11

ハルトライ

6
面白かった。現実に起こった出来事を再現する、という体で話が構成されていたTVシリーズ「世にも不思議な物語」の小説版。一冊の中に、キッチリと話としてちゃんと終わる話と、話としてちゃんと終わらない話がそれぞれ入っているが、不思議と、惹き込まれるのは「話としてちゃんと終わらない話」。話としてキッチリ終わらないほうが、読後、なんとも言えない感情や不安感に襲われて、変な気分になる。この変な気分になるところが素晴らしいなと。巻末の座談会は、いや、相変わらず平山先生が酷い(笑)2014/09/12

Ribes triste

5
再放送を子供の頃、とても好きで見てました。話そのものは覚えていませんが、そうそう、こんな感じ。懐かしかったです。2014/10/15

すけきよ

5
60年代のアメリカで放映されていた『世にも不思議な物語』のノベライズ。当時、『トワイライトゾーン』は作り物だけど、こっちは実話ベースだってよ!ということに重きを置いていた視聴者もいたのかな? 収録作品は、異色作家短篇集に近いテイスト。しかし、「実話」を売りにしているので、怪談の真相(正体)がわからないまま終わるものも少なくなく、それが一味違うものにしている。また、50年以上前の作品だけど、現在でも流通している怪奇実話&都市伝説に似ている話も散見され、そのローカライズを探っていく意味でも面白い。2014/08/30

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