内容説明
気だるい平日の午後。職場でいつもと変わらない時間を過ごす女性。だが、そんな彼女たちのもとに、銃を手にした暴漢がいきなり襲ってきた…。この冒頭部分を踏襲して三人の奇才がそれぞれ物語をつくりあげた。若い頃の自分の不遇な経験への憤怒を作品にぶつけるケッチャム、映画級の大アクションを見せるレイモン、そして数々のパロディをストーリーに織り込むリー。アメリカの三大バイオレンス作家がその持ち味を発揮して描き上げたスプラッター・ホラーの傑作アンソロジー、ついに登場!
著者等紹介
ケッチャム,ジャック[ケッチャム,ジャック] [Ketchum,Jack]
アメリカの作家。人間心理の暗部にメスを入れた小説を発表
レイモン,リチャード[レイモン,リチャード] [Laymon,Richard]
アメリカの作家。ホラーで人気沸騰
リー,エドワード[リー,エドワード] [Lee,Edward]
アメリカの作家。神秘学知識が持ち味の、現役バイオレンス・ホラー作家のなかでも最右翼に属する人気者
金子浩[カネコヒロシ]
1958年生まれ。翻訳家
尾之上浩司[オノウエコウジ]
翻訳家・文芸&メディア評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムトモ
35
ケッチャム他2人によるアンソロジー。ケッチャム作品は超薄味のものでした…最後の作品があまりにもつまらなかったのでケッチャム作品を思わず二度読み…(ノ-_-)ノ~┻━┻ギンギンのケッチャム節の新作読みたいなぁ〜2017/02/01
かわうそ
27
設定無視のケッチャムと異常に壮大なSFのエドワード・リーに挟まれてリチャード・レイモンが普通に見えるバイオレンスホラー競作集。レイモンの作品も暴漢が終始全裸の爆笑作なんですけど。どれも面白かったです。2014/07/15
くさてる
22
突然職場に現れた暴漢に狙われた女性、というテーマで競作されたアンソロジー。ケッチャム目当てで読んだけれど、いちばん面白かったのは初読のエドワード・リー「われらが神の年2202年」。ディストピアな未来世界の宇宙船を舞台に、謎解きあり、ハ―レクインのようなロマンスあり、エログロな描写ありで盛り上げておいての、まさかまさかの大落ち!いや、この一作だけでも読む価値ありの作品集です。2015/04/25
すけきよ
22
ジャック・ケッチャム、リチャード・レイモン、エドワード・リーって、完全にお子様ランチじゃん! 見ず知らずの男から電話を受けるOL。その直後、職場に現れた暴漢が銃で殺戮を始める……という冒頭部だけを縛りにしたアンソロジー。それぞれの感想はコメント欄で2014/07/08
トムトム
20
同じモチーフで複数の人が書いた短編集。見知らぬ人が自分を殺しにくるところから始まります。最初の二つはすごく面白かったです。最後の中編、宇宙の話は宗教観の違いか、なんだかよく分かりませんでした。2023/12/24