内容説明
ヴィクトリア朝のロンドン。リディアは、幼い頃から神童とうたわれた天才的な数学者。手帳は計算や定理で埋めつくされ、男女の愛も方程式で表せると信じてうたがわない。しかし父親の死後、祖母と妹との生活は困窮の度をますばかりで、ある日、母のかたみのロケットが質流れしてしまう。リディアは入手先の子爵アレクサンダーを訪問し、ロケットの返却を懇願する。しかしロシアの血をひく魅惑的な子爵が出してきたその条件とは意外なもので…。驚異の新人が贈るスリルと官能のヒストリカル。
著者等紹介
ローワン,ニーナ[ローワン,ニーナ] [Rowan,Nina]
カリフォルニア生まれ。2012年、『誘惑の方程式』でデビューし、ロマンティック・タイムズ誌のベスト・ファースト・ヒストリカルにノミネート。続けて2作品のシリーズ続編を上梓し、その官能性と文学味の融合によって高い評価を集めている。美術史の博士号を持ち、専門分野は19世紀のフランス、ロシア美術。現在は科学者の夫と二人の子供とともにウィスコンシンに在住
本山ますみ[モトヤママスミ]
東京外国語大学英米語学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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日夏
6
突っ込みどころ満載物語。やたら現れる公式やヒロインの秘密ぐずりっぷり等、一切無視で。川に落ちた彼女が「数学者、誤算により溺死」という報告を思い浮かべる辺りナイスユーモアw 研究者達が数学的計算云々と講釈垂れて警察を言いくるめるのはいかにもって感じで笑えた。さて、ヒーローは家名を立て直そうと頑張るものの母がロシア人ということと世界情勢も相まって大変不利な状況。ロシアの血と聞くといかにも異国的だけどそれだけその国の人と違う為あらぬ疑いや噂の的になる。異邦人という立場の微妙さを改めて考えたお話。2016/11/22
矢田ふみえ
1
再読だった。リケジョの話。17で出産して大変だったよね。愛人ならいいというのも、何かね。愛を貫こうとするヒーローも、いいよね。2017/03/28
矢田ふみえ
1
理系の女性がヒロイン。出産したという秘密が結婚にふみきれないのが、できごとの流れのなかで明らかになっていく。最後の決断がよかったかどうかわからないが、新たな関係をつくっていくのにおちついたよね。2015/05/23
りんりん
0
なんだか、いろんな要素を詰め込みすぎて、消化不良な感じです。賢いはずが、馬鹿なことを、してしまった、ヒロイン。2014/07/05
romance_holic
0
数学を知的なゲームとして楽しむ貴族の男性たちのシーンがとっても新鮮~。方程式って本当は面白いもの・・・だったの??? ヒロインは数学すること=生きることというかんじなのでその点では共感しにくかったものの不器用さ、世慣れない女性がかぶった世間の荒波に胸をつかれました。ヒロインの見つけた誘惑の方程式の解には納得、でした♪2014/06/22
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