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内容説明
1941年。昭和16年11月18日。乗組員たちは行き先も目的も知らされることなく、伊18号潜水艦に乗艦した。祖国を離れたのち、艦長からその全容が明かされる。行き先はハワイ真珠湾。目的は戦争。「敵に不足なし」男たちの咆哮が艦内に響く。だが潜水艦には片道切符で特攻する秘密兵器が搭載されていた…。歓喜、怒り、苦悩、悲哀、そして希望―。実際に戦争に赴いた著者の伯父の日記を原点に、特殊潜航艇による名誉の1発“あたっくNo.1”をめぐる11人の男たちの青春群像劇!
著者等紹介
樫田正剛[カシダショウゴ]
1960年生まれ。脚本家。1991年『世にも奇妙な物語パパは犯罪者』でドラマデビュー。テレビドラマ作品に『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』『王様の家』のほか松本清張没後20年特別企画ドラマ『市長死す』『チープ・フライト』など多数。『王様の家』がATP賞テレビグランプリ2012のドラマ部門最優秀賞を受賞。1992年10月、劇団「方南ぐみ」を旗揚げ。2007年の解散まで全作品の作・演出を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hidari
3
舞台鑑賞のために読みました。舞台ありきのため、一人一人のキャラクターが強めに描かれております。後半の盛り上がりのため、二時間の公演でピークに持っていくためにはこれくらいの方がよいでしょう。けれども、あえて小説にするのであればもっと背景を丁寧に描いてもよかったのでは…とは思います。それでも、読んでおいてよかったかな、より舞台の内容が濃く感じることができました。舞台ともに若者世代のために描かれた印象もあったので、EXILEメンバーが演じるのもよいかと思います。(私は水谷さんのために観劇しました。)2017/06/09
ひさのっち
3
あぁ、読み終わっちゃった……。舞台を観ておいてよかった。その場でこの本を買っておいてよかった。読んでいると舞台で観た様子がスーっと浮かんでくる。前半は笑えるところ多数。しかし、12章からは読み進めるたびに胸が苦しくなった。13章後半から14章は涙、涙、涙。片道切符か…。なんで…。舞台を観た人の多くはEXILEファンだろうな。みんな読んだのかな??2015/04/26
Lima
2
タイトルから想像される感じとは全く違うこのお話、舞台になったものをノベライズした、のかな?おそらく舞台の脚本のほうが先ですよね… 真珠湾攻撃の際、小型潜水艦に乗りこんで、帰る望みのない出陣をした二人の乗組員と、その周りの兵隊さんたちとの日常。お涙ちょうだいにするためには、文章力が足りなかった印象でした。これ舞台で見たかったなあ!!2013/11/22
みん
1
潜水艦の長さが100m以上であっても、閉塞感はきついだろうなと思う。中では、少しハイテンション気味でいないと、暮らしてはいけないのではないかと思う。それが、軍事機密を心に隠したままで、何か月もになると、私には耐えれないだろう。ケーキを焼いたり、自転車を作ったり、限られた原料から、いろいろ考えるものだと思った。2018/06/30
non
1
17-145:P100ℓ1-2。真珠湾攻撃に向かう潜水艦隊。盛り上げようとする余り、戦争、死へ向かう者達の生きた明るさを書くにしても軽く書きすぎ。淡々と書くだけで充分では。潜水艦の密閉度。彼らが命を投げ出してまで守りたいと思った平和な国、日本だろうか。「駆逐艦ならまだ空が見える・捨てるのではない俺たちは命を使うのだ。意味をもって使うのだ」2017/06/22