内容説明
エリザベスは、シカゴで外科医をしている母親が精子バンクでドナーを選び、人工授精により誕生した。優れた頭脳と美しい容姿にめぐまれたが、彼女の日常は、母親が綿密に組み立てたスケジュールに従うだけの生活だった。そんな彼女が初めて母親に反抗する。髪を染め、身分証を偽造してロシアン・マフィアとの関係が噂されるナイトクラブへ出かけたのだ。カクテルに酔い、ハンサムなロシア語訛りの男性に誘われて、気がつくと彼女は川辺の邸宅にいた。そこで彼女は殺人現場を目撃してしまう…。
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ] [Roberts,Nora]
1981年『アデリアはいま』(サンリオ文庫)でデビューするや、一躍ベストセラー作家となる。86年にアメリカ・ロマンス作家協会初の名誉殿堂入り。2007年には“タイム誌が選ぶアーティスト&エンターテイナー100人”の第7位に選ばれている
越本和花[コシモトワカ]
兵庫県出身。文芸翻訳家。ロマンス、ミステリを中心に訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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eko
20
冷たい母親の元で管理され優等生に育ったエリザベスは母に反旗を翻し内緒で出掛けたクラブで事件に巻き込まれ...出だし面白くスリリング。ノーラ祭、過去心に傷を負った為人間関係が築けないヒロインが続くんだけど本作のエリザベス=アビゲイルに至っては会話が人間みあるロボットみたいで。孤独に身を隠す生活してたらそうなるか。ヒーローがどう活躍するか元刑事で警察署長のブルックスのお手並み拝見。お利口なバート(犬)もかわいい。下巻へ!2017/09/13
Michelle
17
面白かった。ロシアのマフィアの殺人事件の目撃者になったヒロインが、FBIの証人保護プログラムに入るはずが、内部の裏切り者のせいで警察側の人間も信じられず、姿を消して生きてきた。16歳で飛び級でハーバード大に行っていたヒロインは、世間の常識がわからない天才肌。天才ゆえの孤独なヒロインのキャラが光っていた。下巻へ2021/09/22
☆kubo
12
ヒロインがちょっと変わってるので面白い。ガードが固そうな割にあっさり彼と寝てしまったのは意外。2極化した母親像はお約束。2013/10/08
すもも
10
下巻へ2017/04/30
rokoroko
5
ノーラ200作めですって、彼女の作品に良く出てくる母性愛の塊のような女性。犬など登場してノーラなんだけど、暖かい雰囲気はイマイチ。あっというまに上巻読み終えられるのは、さすが!2014/09/29