内容説明
超能力美女らを従えて南極探検に挑んだ男が人知を超えた存在と遭遇する、コリン・ウィルソンの小長篇「古きものたちの墓」。漁村で起きているおぞましい事件の真相をブライアン・ラムレイが語る、ショッキングな中篇「けがれ」。さらに、ラムジー・キャンベルが呪われた町ゴーツウッドで発生する奇怪な出来事の数々をつづる「ムーン・レンズ」「湖畔の住人」と、英国の巨匠三人による恐怖と戦慄があふれている、日本初紹介のクトゥルフ神話ばかりを集めた、傑作選第二弾登場!
著者等紹介
ウィルソン,コリン[ウィルソン,コリン] [Wilson,Colin]
イギリスの作家・評論家
キャンベル,ラムジー[キャンベル,ラムジー] [Campbell,Ramsey]
イギリスの幻想作家
ラムレイ,ブライアン[ラムレイ,ブライアン] [Lumley,Brian]
イギリスの幻想作家
増田まもる[マスダマモル]
翻訳家
尾之上浩司[オノウエコウジ]
翻訳家・文芸&メディア評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
58
以前「クトゥルフ神話への招待」が非常に面白くクトゥルフに興味を持ち「ラヴクラフト全集」を読んでから戻って来ました。全4話どれも面白かった。「ムーンレンズ」「湖畔の住人」ではラヴクラフトの匂いを感じ、「古きものたちの墓」はラヴクラフトの夢と現実を絡めたあたりが上手く、最後の「けがれ」に至ってはその展開といい雰囲気といい文句無しに楽しめました。さあ、次は日本のクトゥルフ神話に挑戦してみよう。2016/05/12
カムイ
44
クトゥルフ神話?まぁ、読んで見てなんとなくわかった気にはなるがそれでも手にするのはしんどいかもホラーでもSFでもあるのだがこれは読者がイマジネーションを溢れ出す必要がありそうだ。【古きものたちの墓】表題作だけは面白く南極には得体のしれたいものがあるんではないかと前半と後半では加速していき最後は物足りない部分があった。アトランティスや超能力や鉱物変化などカムイは映画の【遊星からの物体X】になったらとよかっとのですがね2025/01/19
すけきよ
16
日本オリジナルクトゥルフアンソロジー」。お気に入りは、ラムジー・キャンベル「ムーン・レンズ」村の邪神信仰までがちょっと拙速に感じちゃう短い作品だけど、けっこう好き。ヌメヌメ、触手ですよ! 触手!/ブライアン・ラムレイ「けがれ」上手いなぁ、と思ったのは、ちゃんとした食事シーンが、それも何度も出てくること。合間合間に海鮮料理の描写が出てくるんだよね。何でもない描写なのに、ホラー的展開に挟まれて提供されると、それがなんともグロテスク。巻末の森瀬繚氏のエッセイも面白い。2013/07/17
sin
16
クリーチャーを惜しげもなく出しちゃったキャンベル、狂気の山脈を実在させてしまったウィルソン、正統派のクトゥルフ神話書けるんだラムレイ等、実にまっとうなクトゥルフを堪能した後に、この解説はどうよ?「這いニャル」にいたる「クトゥルフTRPG」からのいわゆる日本のトレンドとしてのクトゥルフを見事に解説しきっているが、本文との雰囲気の乖離はク・リトル・リトル世代の僕にとって半端ない。2013/07/09
hydrangea
15
表題作はコリン・ウィルソンによる「狂気の山脈」へのオマージュ的作品ですが、長さの割には若干の拍子抜け。クトゥルフとサイキックはあまり相性が良くないのかもしれませんが、初訳作品としてそれなりに楽しめたのかも。帆掛舟マークの「全集」からラヴクラフト作品に触れた身としては、ラムレイの「けがれ」が面白かったです。世の中で初めて読んだHPL作品は、「全集」1巻収録の冒頭話「インスマウスの影」ですから、このオチにはニヤッとしてしまうこと請け合いです。なので、巻末の<エッセイ>には若干の違和感があるかも。2014/12/07
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